ナツナは目が覚めた。
カーテンで遮られていても部屋は明るく、日がかなり高いことが分かる。
頭が痛い。
やってしまったみたい、、、
急に昨夜、タカシと二人で飲んでいたことを思い出す。
明らかに飲み過ぎだった。
それにこのベッド、、、わたしの部屋ではない。
慌てて自分の服装を確認する。
ブラとショーツは身に着けてはいるが、ホックは外れていた。
ブラウスは着ているが、スカートは履いていない。
そして肝心の躰の方だが、異変はまったく感じられなかった。
おそらくここはタカシの家の寝室だ。
タカシは見あたらず、他の人物がベッドに一緒にいた形跡は無い。
何もされなかったんだ、、、
ホッとするよりも、寂しい気持ちがずっと大きい。
わたし、タカシさんにとって、そんなに魅力がないの?
他の男なら間違いなくサレていたと思う。
それぐらいなら女としての自信もある。
確かにタカシは酔った女性をどうこうするような男ではないことは分かっている。
しかし、タカシが自分を女として意識してくれていると思っていたナツナには、何もされなかったことに、少なからずショックを受けていた。
気を取り直してリビングへと向かう。
敢えてそのままの姿で、下着にブラウスを羽織っただけの姿で、、、
タカシが遅い朝食の準備をして待っていてくれた。
ナツナの出で立ちを見て、一瞬驚いた表情を浮かべたが、優しい笑顔で迎えてくれる。
やっぱりタカシさんが好き、、、
胸が熱くなるのを感じる。
「飲み過ぎたみたいだけど、、、大丈夫かい?」
「大丈夫です、少し頭が痛いですけど、、、本当に迷惑ばかりかけてすいません、、、」
「いいんだよ、、、でも、俺以外の男とはあんなに飲んじゃいけないよ、、、」
本当に優しいね、、、タカシさんは、、、
「わたし、、、何かヘンなこと、言いませんでしたか?」
「別に、、、まあ、酔ってたから、、、少しはね、、、」
「ええっ、、、なに、、言ったんですか?わたし、、、」
タカシのことが好きだったと話したところまでは覚えている。
それでも十分に恥ずかしいことなのに、それ以上のことを言ったのか不安になる。
「本当に知りたいの?覚えていないなら、俺、忘れても、、、」
「知りたいです、、、絶対に、、、」
「うん、、、そうか、、、、、俺と、、、エッチしたいって、、、」
「ええっ、、、」
ナツナは自分の顔が火を噴いたように熱くなるのを感じた。
「エッチしてくれないなら、許さないって、、、大丈夫、ナツナちゃん、メチャ酔ってたから、、、本気にしてないから、、、、それに服は自分で脱いだから、俺、触ってないから大丈夫、、、ああっ、ナツナちゃん歩けなくて、オンブはしたけど、、、」
「ごめんなさい、、、わたし、そんな恥ずかしいこと、、、、でもわたし、、タカシさんに拒まれたんですね、、、」
ナツナが哀しそうに俯いた。
「それは違うって、、、拒んでないよ、、、」
「ウソ、、、だって、、、酔っているにしても何もしなかったのは、、、断ったということですよね?」
「断ってないよ、、、、明日、、、酔いが覚めて、ナツナちゃんの気が変わらなかったら、、、シタいって言ったよ、、、」
「えっ、、、本当、、ですか?」
「ゴメン、、、俺も酔ってたから、、、だから本気にしなくてもいい、、、」
ナツナが席を立ち、潤んだ瞳で見つめタカシ近づいてくる。
ブラウスのボタンが外れて、胸の深い谷間がくっきりと見える。
しかもブラウスの下のショーツも覗かせて、、、
「ナツナちゃん、、、その格好、、、エロ過ぎるって、、、何か羽織るもの持ってくるから、、、」
「イヤです、、、どうせ、、もうすぐ脱ぎますから、、、」
「ナツナちゃん、、、」
「約束だなんて言いません、、、タカシさんがわたしを欲しいなら、抱いて下さい、、、」
ナツナは精一杯、自分をさらけ出している。
自分もそれに応えなければいけない。
「ひとつだけ聞かせてくれ、、、今でも俺が好きか?」
「好きです、、、タカシさんのこと、大好き、、、」
「俺もすきだ、、、だから、これからナツナを抱
く、、、」
つづく
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