妻は俺が初めての男だった。
24のとき同じ会社に入社した妻は、初めてひと目見たときから、タカシの印象に残る美しい女性だった。
名前が似ていたことも、それに拍車をかけたかも知れない。
細身の体型で手脚がスラリと長く、それでいて胸とお尻には女性らしくたっぷりとした肉付きを感じさせる。
肌が抜けるように白く、艶やかな黒髪は柔らかなウェーブがかかり、肩の長さで整えられていた。
顔立ちはバランスよくスッキリと整っていて、切れ長の目が上品な美しさを感じさせる。
物静かで、穏やかな性格をしているた。
当然、そんなタカコは社内の男性の注目を集めていた。
そんなタカコがどうした訳か、タカシに積極的にアプローチをしてくるようになった。
タカシは180の長身でそれなりのイケメンだったが、もっといい男は他にも居たはずだ。
あとに聞いた話によると、自分はモロにタカコのタイプだったらしい。
恥ずかしかったが、他の女性に取られたくない一心で、自分らしくもなく積極的になってしまったと後で教えてくれた。
お互い一目惚れに近い感情を抱いていた二人は交際を始めた。
二人は順調な交際を経て、結ばれた。
タカコは処女だった。
その美しさから当然、男性経験はあるものと考えていた。
それが初めてだと知ってタカシは狂喜した。
自分がタカコの最初の男なれたことが嬉しかった。
痛みに耐えながら必死にしがみついてくるタカコに、一生幸せにしてみせると心に誓っていた。
そんなタカコだったが、見かけによらず性に対して積極的だった。
タカシが望むことは何でも歓んで受け入れてくれた。
タカコはあっという間に女の歓びを覚え、それからは益々積極的になった。
普段は物静かで口数も多い方では無いタカコが、ベッドの上では乱れ、貪欲に性を貪った。
さすがに卑猥な言葉を口にすることは無かったが、一度躰に灯がともると何度もタカシを求めてくるほど、タフで性欲が強かった。
普段の清楚で、優しく、美しいタカコのそのギャップの魅力に更にタカシはのめり込み、迷うことなくプロポーズをした。
タカコは歓んで受け入れてくれた。
二人は5年前に結婚した。
そんな二人はまだ子供には恵まれなかったが、幸せな結婚生活を送っていた。
二人きりになると、特に甘えてくるタカコが可愛くてならなかったし、5年経っても絶えること無いセックスにも、お互い満足していると思い込んでいた。
お互いに心から愛し合っていると思っていた。
それなのに、、、
つづく
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