そしてナツナはジェイのセックスに溺れていった。
一度切りの誓いを自ら破り、都合のいい言い訳をして、夫への裏切り行為を続けていた。
そしていつの間にか、心は夫、躰はジェイのモノと考えるような、したたかな女になってしまっていた。
心からタカシを愛している。
でもジェイに抱かれているときは、ジェイだけがすべてだった。
ジェイが遊びだということは分かっている。
それでもジェイを手放したくない。
わたしは欲深い女だ、、、
そして、知らない男に犯されて、何度もイカされてしまう淫らな女だ、、、
禁断の快楽を知ってしまった躰は、もう以前に戻ることなど決して無い。
きっといつの日か、すべてが露見してしまうときが来るだろう。
涙はいつの間にか乾いていた。
夫は間もなく帰って来る。
つかの間の幸せかも知れ無い。
それでもいい。
終わりが訪れるまで自分に正直に生きていたい。
ナツナはそう思った。
つづく
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