それを尻目に、男は手早く服を身につけていた。
「安心しろ、、、二度と奥さんの前には現れ無い、、、奥さんみたいな最高の女、、、もったいないけどな、、、約束は守る、、、」
そんなのイヤだ、、、また逢いたい、、、
そう口走ってしまいそうな自分を懸命に諫める。
男は出て行った。
ナツナはけだるい躰を引きずるようにして、シャワーを浴びた。
自分の躰を抱え、しゃがみ込んでしまう。
涙が溢れた。
わたしはどうして、こんな女になってしまったの?
タカシと結ばれることが出来て、心もすべて満たされ幸せだったはずなのに。
他には何もいらない、そう思っていたはずなのに。
あの日、ジェイに再会したとき、わたしは過去にあった関係を悔やんだし、忘れようと心に誓った。
それなのに、ジェイの熱く見つめてくる視線に、いつしかトキメキを覚えるようになり、ジェイのセックスを思い浮かべるようになっていた。
あの経験したことの無い凄まじいセックス。
激しく何度も絶頂したが、あの時はタカシへの届かぬ想いが、ナツナに結局は虚しい気持ちを抱かせることになってしまった。
でも今、ジェイに抱かれたら自分はどうなるのだろう?
逞しくしなやかな黒い肌に抱きしめられて、あの巨根に貫かれ、いくら許しを請うても責め立て続けられる自分を想像してしまう。
何度そんな自分を戒めても、その気持ちを押さえきることが出来なかった。
そして遂にはジェイの誘いに応じてしまった。
つづく
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