翌日、陽子が家事をしているとインターホンが鳴った。
『奥さん、突然すみません。電気設備の点検に来ました…』
インターホンのカメラで確認すると制服を着た真面目そうな中年男性が映っていた。
『あっ、はい…どうぞ、お入りください。』
陽子がそう言うと男性が玄関に入ってきた。
『あっ、奥さん、突然すみませんね。宜しかったら電気設備の点検をさせていただきたいのですが…』
『あら、そういう点検って今までもあったのかしら?費用もかかっちゃうのしら?』
『はい、4年に1度やってますよ。点検自体は無料ですのでご安心ください』
『そうだったのね、じゃあお願いするわ』
陽子は真面目な顔で点検員を家に招き入れた。
『奥さん、電気のブレーカーはどこにありますか?』
『えっーと、ブレーカー!?あっ、たしか洗面所だったわ』
陽子はそう言いながら、洗面所の脱衣カゴに脱いだ下着を入れていたのを思い出した。
『あっ、はい、洗面所ですね!奥さん、入っていいですか?』
『ええ、いいですよ。少し散らかってますけど、気になさらないでくださいね』
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