『それより部長、明日使うローターを買わなくちゃ!』
河上景子が店内を見回しながら言った。
『あっ、そうだったわね!』
智子も慌てて店内を見回した。
『あんた、部長だったんだぁ!』
男は上から下まで舐めるように智子に視線を浴びせた。
『やだ、河上さん、ダメじゃん!』
『へぇ、変態さん、河上さんって言うんだぁ!』
『あっ、ごめんなさいっ!』
今度は智子が景子に謝った。
智子と景子は、男を無視しながらローターをカゴ入れるとレジに向かった。
『そんなにたくさんローター買って…あんたらほんと変態やね!』
ふたりは男を振り払うようにして店を出た。
『部長、すみませんでした…』
『いいのよ、私も同じだし、あなたに下着まで脱がせてしまって…』
『そういえば部長、レジでお店の人、目を丸くしてましたよね!』
『あはっ、そういえばそうだったわね。大人のお店で大人買いしちゃったわね。』
『うーん、大人買いとは違うと思いますけどぉ…私が一番驚いたのは部長が領収書をもらわれたことです』
『あはは、あれはいつものクセで…もちろん会社には請求できないわね』
『それにしても部長、いろんなローター買えましたね。』
『そうね、総務部の女性全員分を買っちゃったから~』
『部長、私で試してみませんか…』
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