私は、健子さんが入れてくれた温かいコーヒーを飲みながら、色々と落ち着かなければと考えていたのだが…
健子「めっきり寒くなったなぁ…私、このセーター、買ったばかりなんだけど、どぉ…似合う…?うふふふ」
そう言って腰に手をあて、背筋を伸ばすようにしてポーズを取るのだが、だぼっとした感じではなく、身体の線がわかるようなその灰白色のニットセーターは、胸の膨らみを際立たせている。
私(いつも…お尻しか気にしてなかったけど…健子さんって…巨乳とは言えないけど…結構…おっぱいあるな…今気づいた)
私「そっ…そうだね…似合うよ、あれ、もしかして寒い?暖房つけようか?」
健子さんは、ウェーブがかかっているような癖のある茶色のセミロングヘアを後ろに一本結びにしていたので、それが尻尾のように左右に振れた。
健子「いいよいいよ…つけないで…私、寒い方が好きだし、ちょっとでも暑いと思うと、すぐ汗かいちゃうから…」
それまで、二重瞼のぱっちりとした目を細くさせ、目尻に皺をつくり、笑顔を見せながら話をしていた健子さんだったが、急に真剣な表情になる。
健子「義兄さん…私、この中に200万は用意した…ただすぐに佐藤とかいうおっさんに渡すのは…何か面白くないなぁ~って…先に交渉してみるね!」
私(きっとした真剣な顔…やっぱりすごい美人…あぁ…健子さんと結婚したかったなぁ…)
健子「ねぇ…義兄さん!聞いてる?ちょっとぉ…もうすぐ来るんでしょ、いい加減しっかりしてくれないと…私、義兄さんを説教しちゃいそうだよぉ」
私「あぁ…ごめん、聞いてるよ…でも、あんまり揉めるような事は…」
その時、呼び鈴が鳴り、佐藤が来たのだと、私と健子さんは目を合わせた。
玄関の扉を開けると、先日のスーツ姿ではなく、黒いジャージ姿にサンダルを履き、髪には寝癖があり、眠そうな顔をした佐藤が立っている。
彼は、あくびをしながら、面倒臭そうに話し掛けてきた。
佐藤「連帯保証人は来てんだろうなぁ…ちっ…眠てぇし…面倒だし、早く金返せ…馬鹿野郎が」
私「すっ…すいません」
今日は、特に理由はなかったのだが客間ではなくリビングに佐藤を通すと、ソファに座っていた健子さんが立ち上がり、頭を下げる。
その瞬間、佐藤の眠そうだった顔が、一気に驚きの表情に変わったのだ。
私は妻が入院した事を説明して、健子さんを紹介したのだが、佐藤はこちらを見もせずに、じっと彼女の方に視線を向けている。
佐藤「奥さん…入院したの?そりゃ大変だな、やっぱり太り過ぎなんだよ…それより、あんた…本当に、その奥さんの妹なの?信じらんねぇ…月と鼈じゃねえか」
佐藤は、健子さんの方に歩いて行くと、彼女の周囲を回るようにして、上から下までジロジロと観察する…そして、健子さんの顔を見ながら話し掛け始めた。
佐藤「おい…奥さん、歳はいくつだ?」
健子「失礼な人ですね…40半ばですけど何か?」
佐藤「良い歳だ…太ってるわけでも痩せてるわけでもねぇ、熟女特有の曲線っていうのか…その肉感的な体つき…奥さんは、それだな…すげぇエロいぞ」
私(そう…そうなんだよ…健子さんの色っぽさは、そういうところが…)
健子「本当に失礼ね…初対面なのに普通そんな事を…」
少し怒り気味の健子さんが喋り終る前に、佐藤は勝手にソファに座ると、私達にも早く座るように促してくる。
佐藤「ババアの小言は聞きたくねぇよ…まず座れや…それからだ…」
そう言われた健子さんは、イライラした表情で、まずコーヒーを入れますからとキッチンの方に向かっていった。
先程の私と同じように、キッチンに立つ健子さんの後ろ姿を眺めている佐藤は、薄ら笑いを浮かべている。
佐藤「良い尻してやがる…ふふっ、久しぶりの上玉…今日は楽しめそうだなぁ」
健子さんを一目みて気に入ったのであろう、その佐藤の言葉に、私は不安とよからぬ期待を抱いてしまったのだ。
健子「どうぞ…」
コーヒーをテーブルに置き、私のすぐ隣に座った健子さんの様子を見ながら佐藤が話し始めた。
佐藤「奥さん、コーヒーどうもな…あんた、顔も俺の超好みだから、本当は、騒ぎ立てるつもりだったんだけどやめてやるよ…」
佐藤の視線が正面に座る健子さんの膝辺りにあり、ソファに座る際に少しスカートがずり上がったのであろう…健子さんもその視線に気付き、スカートの裾を膝の方に引っ張って直していた…
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