それから1年と少し。私の勤務先の新卒採用も佳境になってきました。
取締役人事部長として最終選考に誰を進めようかと2次選考中の学生たちの書類に目を通していると、平邦翔太、どこかで聞いたような名前が。
そう、混浴温泉で出会ったお兄ちゃんです。
同姓同名の別人かと思いましたが、出身地も合っていたし、写真も見覚えがあるので、本人なのでしょう。
とりあえず、彼の書類を最終選考用に通過させます。
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その晩、妻に彼がうちを受けていることを伝えます。
「平邦くん?誰それ?」
「去年、G馬県の混浴温泉で会った兄弟のお兄ちゃんの方」
「あー、あの筆下ろしした兄弟ね。入ってくれるといいわね」
「そうなんだ、彼に悪い印象はないんだね?」
「そうねー。オチンチンが太くて大きくて、素直だったからね」
「じゃ、入れる方向で進めるね」
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