『陽子も僕のオモチャになる?』
『…うん。』
『オモチャのくせにナマイキな返事だね』
『あっ、ごめんなさい。はい…私はオモチャ…です』
『やったぁ、お小遣い使わないでオモチャが増えちゃった!』
少年の家の玄関では母親の美恵子が正座をして待っていた。
『ただいまぁ~オモチャ母さん』
『おかえりなさい…ませ…えっ!?どなた…?』
美恵子は陽子を見上げながら尋ねた。
『あっ、突然お邪魔して申し訳ございません。私…久冨陽子と申します。学校帰りの息子さんに声をかけて一緒に…』
『そうだよ、陽子もオモチャだから連れて帰ったんだよ。』
『陽子さん、大丈夫ですか…私は息子のオモチャなので何も言えませんが…』
『あっ、大丈夫です。私も…息子さんのオモチャですから』
『ほらほら、オモチャたち!遊ぼうよ!』
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