アズサは濡れた瞳でサトルを見つめていた。
何かを告白しようとしているのだろうか?
まだダメだ、、、
この状況をもっと楽しみたい。
俺は歪んだ欲望に負けた。
まだ終わりにしたくない。
俺はズルい男だ、、、
最低の男だ、、、
でもアズサも心の奥では、あの男との浮気をもっと楽しみたいと思っているはずだ。
アズサを強く抱き寄せた。
いつものボディソープとは違ったいい匂いがする。
男とのセックスの後、シャワーを浴びたのだろう。
一緒に浴びたのかも知れない。
恋人同士のようにじゃれ合いながら、お互いの躰をまさぐりながら、、、
激しく、痛みを感じるほど勃起していた。
それをアズサの躰に押し付ける。
「あっ、あっ、、、サトル、、、」
「アズサ、、、俺、アズサが欲しい、、、」
「わたしも、、、アアッ、シテ、、、サトルが一番好き、、、わたしもすごく愛してる、、、」
二人の唇が重なる。
すべてを求め合うように舌を絡ませる。
アズサはサトルへの愛を感じながらも、サトシとの口づけを思い出していた。
家の前まで送ってくれたサトシとの別れのキス。
名残を惜しむように熱い口づけを交わした。
誰かに見られたらと思いながらも、アズサは燃えるような口づけに酔いしれた。
今すぐホテルに引き返しサトシにもう一度抱かれたいと思うほど。
わたしはこの短い時間の間に、二人の男とこんなに熱い口づけを交わしている。
胸にチクリと刺さるような痛みと、張り裂けそうな興奮を覚える。
「ああっ、サトル、、、抱いて、いっぱいシテぇ、、、」
さっきまでサトシを求めた同じ言葉で夫を誘う。
いっぱいサトシとセックスしてきたばかりなのに、、、
さっきまで他の男を迎え入れていた躰で、夫に今から抱かれる。
サトシにあんなにイカされたはずなのに、躰の奥で女の疼きを感じる。
躰が夫を、男をもっと求めている。
わたしって、こんなに貪欲な女だったの?
いや違う、、、
サトシに、サトシとのセックスで変えられたんだ、、、
躰がバラバラにされるようなケダモノのように求め合うセックス、、、
わたしをメスのように感じさせ、狂わせるセックス、、、
わたしは夫を心から愛しているはずなのに、、、
でもサトシも好きだ、、、
きっと自分が思っている以上に、、、
さっきわたしは夫にすべてを告白しようとしていた。
でも出来なかった、、、
サトルは許してくれるかも知れない。
でも許してくれなかったら、わたし達は終わってしまう。
サトルがいなくなったら、、、
わたしは生きていけない、、、
そしてサトシとも別れたくない、、、
サトシとの夫よりもずっと感じさせてくれるセックス、、、サトシがすごく好きだ、、、絶対に離れたくない、、、
サトシも結婚しているし、子供もいる。
お互いの家庭を壊さず、人知れず関係を続ければいい。
そう自分を言い聞かせる。
わたしはズルい女、、、
夫に対する罪悪感が躰を更に燃え立たせる。
でもサトルは言ってくれた。
ありのままのアズサでいいと、、、
アズサは燃える躰を快楽の波に任せていった。
つづく
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