その日からサトルがアズサを求めることが格段に増えた。
アズサの浮気を確信してからというもの、興奮が収まらなくなっている。
眠らせていたネトラレの性癖が、目を覚ましてしまっていた。
他の男の腕の中で、のたうちながら快楽に溺れるアズサを想像しながら、激しくアズサを抱いた。
アズサもそんなサトルを歓んで受け入れてくれていた。
浮気をしている後ろめたさなのか、サトルの普段より激しい責めに、アズサも懸命に応えてくれる。
アズサは一段と妖艶さを増し、たまらないほどの色気を感じさせる女へと変貌しつつあった。
あれから浮気の気配は感じない。
もう逢っていないのだろうか?
それとも気がつかないだけなのだろうか?
出来るなら関係が続いていて欲しい。
屈折した願望が頭の中を渦巻いていた。
そんなある日、激しい絶頂のまどろみの中、アズサが言ってきた。
「ねえ、サトル、、、明日なんだけど、、夕方から高校のときの友人たちと女子会に行ってもいいかな?」
きたな、、、あの男と逢うつもりだ、、、サトルは思った。
「いいよ、、、たまにはゆっくりとしておいで、、、俺も残業の予定だから、遅くなってもいいよ、、、食事は外で済ませるから、、、」
ドキドキしながら、平静を装いなにげに応える。
「うん、ごめんね、、、じゃあ、言葉に甘えてゆっくりしてくるね、、、先に休んでいていいからね、、、」
アズサはホッとした表情をしていた。
そして頬が上気して赤く染まっていた。
アズサは明日、あの男に抱かれる積もりになっている。
しかもたっぷりと時間をかけて、、、
今日のセックスも明日のためのアリバイ作りのためだったのかも知れない。
そしてあの男を想いながら俺に抱かれていたのかも知れない。
サトルはさっきよりも激しく勃起していた。
翌日、早めに仕事を終えたサトルは買い物をして家に帰った。
残業はアズサを安心させるための嘘だ。
買い物は盗撮用のカメラだった。
超小型で音声もクリアーに拾える優れものだ。
サトルは他の男に抱かれるアズサをどうしても見たかった。
アズサが男を家にまで連れ込むことはないだろうと思いながら、二人のセックスを見るにはこれしか方法が思いつかなかった。
半ば無駄になることを覚悟して購入した。
リビングに二個、寝室には三個、角度を考えて設置した。
うまく設置出来たと思う。
これなら気付かれることも無い。
少しだけ良心が咎めていたが、どうしても見てみたい気持ちを抑えることが出来ない。
今頃、あの男の腕の中で、女の歓びをたっぷりと堪能しているアズサの姿が頭の中に浮かんでいた。
あの色っぽい唇の小さなホクロが、なぜか頭に浮かぶ。
あのサトルが大好きな豊満な胸をユサユサ揺らしながら、あの男に貫かれ、愛を囁きながら激しく登り詰めるアズサ、、、
サトルは激しく勃起していた。
つづく
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