その夜アズサはシャワーを浴び、セクシーなナイティーを身につけると、夫のいる寝室へと向かった。
ネグリジェはスケスケのものを選んだ。
その下には何もつけず、豊満な乳房とうっすらと繁った陰毛がはっきりと見えていた。
夫はアズサのそんな姿を目にしたが、まるで興味がない様子で視線を逸らし、横になる。
「もう寝よう、、、明かりを消してくれ、、、」
夫のつれない態度に落ち込みそうになるが、自分を奮い立たせて明かりを消さず、夫を追うように横になる。
もっと躰を夫に見せつけ、その気にさせたい。
「ねえ、あなた、、、ずっとしていないから、わたしすごく欲しい、、、いいでしょう?」
精一杯甘える声を出して夫にすがりつく。
「ごめん、、、疲れているんだ、、、」
いつものつれない返事をして、アズサの腕を自分から離そうとしている。
でも今夜は違う、夫はきっと興味を持ってくれるはずだ。
めげずに夫に胸を押しつけて身を寄せる。
夫だってサトシと同じだ。
きっと目の色を変えてわたしのソレを求めてくる。
自信があった。
「ねえ、あなた、、、今夜、、、お尻でしてみない?少し怖いけど、わたし、、、あなたに初めてをあげられ無かったから、、、」
まるで不倫などまったく縁の無い顔をしてサトルに語りかける。
「だから、、、ずっと思っていたの、、、、いつかあなたに、わたしの初めてをあげたいって、、、すごく恥ずかしいけど、あなたを愛しているから、、、」
甘えるようにサトルの胸に頬を預けてくる。
虫酸が走った。
以前のアズサはこんなウソを平気でつける女じゃなかった。
何が初めてだ。
奴に散々使わせているクセに、、、
このベッドで動物みたいにケツ穴でセックスしているクセに、、、
あの正直ではにかみ屋で、俺が愛していたアズサはもういない、、、
終わりにする時が来た。
「尻の穴、勝手に使ったら、、、あいつに怒られるんじゃないのか?」
自分でも驚くほど冷え切った声だった。
「えっ?なに?、、、冗談だよ、、ね、、、」
アズサの顔が真っ青になる。
そんなことサトルが知っているはずが無い。
必死に自分を落ち着かせる。
「ヘンなこと言わないでよ、、、笑えないよ、、そういうの、、、」
でも声の震えを抑えられない。
「冗談じゃ無いのはアズサがよくわかっているはずだ。お前は俺に平気でウソをつける女になってしまったんだな、、、、、俺はもう二度とお前とは同じベッドでは寝ない、、、」
サトルはベッドから出るとリビングへ向かった。
つづく
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