⑮…
章が何回か利用した事がある店は、見るからに普通のバーといった感じのところで、店内は明るく小ぢんまりとした造りであった。
日登美「さっ…寒かった…ふ~ん、もっと暗いのかと思ったけど…なんかお洒落な感じのバーね…本当にここって…」
入店した章と日登美がコートをマスターに預けると、マスターは笑顔で説明を始めた。
マスター「そんな感じの店に見えないでしょ…狭い店だし、年配の常連さんしか来ないから、静かに飲んだり、プレイしたりできますよ…だから規則も緩めなんです」
日登美は入口付近から店内をキョロキョロと覗くと、既に何人かいることを知る。
マスター「貴女のような綺麗な方でしたら、すぐに寄ってくるでしょうから、酷い時は言ってくださいね」
章と日登美は、カウンター席に座っている、眼鏡をかけた太いサラリーマン風の男に軽く頭を下げ、そこから1つ席を空けてカウンター席に座る。
すると、すぐに日登美の隣にその男が移動してきて勝手に喋り始めた。
リーマン「僕、ここの常連なんだけど…あなたのような綺麗な人が、ここに来るの初めて見たかも…今日はラッキーだなぁ」
章と苦笑いを浮かべる日登美の前に、マスターが小さいグラスを出す。
リーマン「さっき…寒かったって聞こえてきたから、僕からのプレゼント…一気に飲んでね、身体が温かくなるよ」
日登美は、章が一気にそれを飲んだのを見て、自分もそれに続く。
日登美「うげぇ~…何これ…喉が焼けちゃう…凄い強いやつね…う~」
リーマン「人妻さん?何て呼べばいいかな…そっちは、若い彼氏さんかな?」
リーマンの質問攻めに慣れていない日登美は隠さず、本当の事をベラベラと喋ってしまう。
リーマン「ふ~ん、そういう理由でこの店にね…それじゃあ僕が協力するよ…フフン」
そう言って日登美の身体に手を伸ばすリーマンだったが、その手を叩き落とされて、苦笑いを浮かべる。
リーマン「痛た…ねぇ日登美さん…ほら、後ろ見て」
日登美が言われた通りに振り向くと、すぐ後ろにあるソファ席に60代後半位の男女が3人座っており、露出させた男性器を女性が触っていた。
日登美(ほっ…本当にそういうのしちゃうんだ…というかお爺ちゃんとお婆ちゃん元気だなぁ…)
ソファ席の3人が日登美に見られているのに気づいて、笑顔で軽く頭を下げると、女性は日登美に見せつけるように男性器を舐め始める。
ジッとそれを見てしまっている日登美のタイトスカートの太腿にリーマンが手を置く。
日登美「ちょっと…」
リーマンの手を退けようとその手首を掴む日登美に、章が耳打ちをする。
章「おばさん…お願い…少しだけでいいから、そのデブに触らせてあげてよ…約束は絶対に守るからさ」
日登美(もぉ…章君ってば…まぁ少し位なら…う~ん…それにしても他の人がしてるの見るのって…こんな感じなんだ)
リーマンは、掴まれた手首を解放され、後ろの行為を覗くように見続ける日登美の様子を窺いながら、手を動かして、日登美の太腿を撫でる。
そして、鼻の下を伸ばしながら、ゆっくりと手を日登美のお尻の方に移動させたのだ。
カウンター席は、背もたれがない丸椅子で、そこにずっしりといった感じである黒いタイトスカートのお尻をリーマンの手が撫でているのが章や後ろのソファ席の人達にも丸見えであった。
それに興奮する章を他所に、日登美は前を向き、自分が頼んだカクテルを一気に飲み干す。
日登美(うげぇ~…何かわからんカクテル頼んだけどこれも凄い強い…喉が渇くし…この店…暑いなぁ…頭がクラクラしてきた)
いつの間にかリーマンのもう1つの手が日登美の灰白色のニットセーターの胸の膨らみを優しく揉んでいる事に章が気づく。
章(おばさん…いいぞ…興奮する…どっ…どこまで許すんだろ…それにしても頭がクラクラする)
日登美「お尻…胸…誰が触っていいって言った…そういえば…お前…何歳だよ」
急に日登美がリーマンを睨み付け、そう言いながら顔を近づけて行く。
リーマン(この人…凄い可愛い…ヤバい…本気でハプりたい…はぁ…はぁ…これで3人の子持ちかよ)
リーマン「すっ…すいません…僕は32です」
日登美「えっ!私より10以上も下なの…アハハッ…なんだよ…同じか上かと思ってた…こんなおばさんの触って楽しいかねぇ…ウフフッ」
日登美は笑いながらリーマンの背中をバシバシと叩くと、年下だとわかったからなのか酔いのせいなのか、口調が荒くなっていた。
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