『‥知らないから』
そう言って 先に布団に下りた叔母が パジャマを脱いでいる。
俺もササッとパジャマを脱いで ベッドのふちに腰かけた。
いくら目が慣れたとは言っても、そこは暗がり 叔母の身体が見えないのが なんとも心惜しかった。
ベッドのきしむ音、軋んだベッドが更に余計な音をたてない様に‥、台所や小上がり その向こうで両親が寝ているとは言っても、叔母がソコまで気にかけていた事など この時は気付きもしないで‥。
ベッドに腰かけた俺の胯間は すでに威張り散らしていた。
叔母は 手を添えてソレを咥えた。
ゆっくりと、ゆっくりと確かめる様に 頭を揺らして。
『‥外に出せる自信は有るの?』
ソレを放し 膝立ちで抱きついてき叔母が 俺の耳元で 囁く様に言った。
突然の 大人の問いかけに ビクッと奮えた。
『ゴムは?』
返事に困って 固まってしまった俺に 叔母は つづけて聞いた。
『‥持ってる?、コンドーム』
俺は 頷く事しか出来なかった。
『‥貸して』
そう言って 叔母が俺から離れた。
机の引き出しを開け、奥に手を突っ込んで、そのまま数も数えず 無言で叔母に渡した。
叔母にコンドームを手渡し、呆然と立ち尽くす俺。
その俺のチンポを咥えたまま 叔母はコンドームの袋を破いたらしい、微かな音が聞こえた。
と同時に 叔母の頭の揺れだした。時々 洩れ聞こえる叔母の吐息、が ソレは押し殺している様にも思えた。
と、不意に叔母がチンポを放した。
が、ほんの少しの間があって また直ぐに咥えてくれた。
今しがたよりも 更に その揺れは激しくなった。
何度も何度も 叔母の頭は揺れた。
『‥ダメ』
『来て‥』
肩で息をしてる叔母が 押し殺した声で そう言うと、布団に仰向けになって 俺の手を引いた。
俺は叔母にキスをしながら重なった。
そして そのまま叔母の中に入った。
『我慢しなくていいわ‥』
『‥大丈夫だから』
『‥そのまま出して』
俺の首に腕を巻き付け 俺を抱きしめながら 叔母が また耳元で囁いた。
俺は 夢中で腰を振った。
以前 叔母さんに、早苗さんに教わった事など すっかり忘れて、ただ 夢中で腰を振った。
叔母が しがみついてきた。
叔母に しがみつかれて 夢中で腰を振りつづけた。
そして‥。
ものの見事に 呆気なく 果てた。
『気持ち良かったね‥』
1人よがりで叔母の上に崩れた俺を、叔母は そう言って抱きしめてくれた。
あとになって知った事だが、あの時の 叔母は 俺を咥えいる最中に 口だけでコンドームを着けてくれていたらしいし、タイミングを合わせて 一緒に逝ってくれても いたらしい。
免許をとって、車を買って貰って、夏休みに両親と叔母を訪ねた時に〔‥着けなかっよね?〕と聞いたら、『‥んな訳ないでしょ、着けたわよ』と微笑いながら答えられた事があった。
翌、日曜日、時計は11時に近かった。
「おはよ」そう洗面所に向かった俺に
『遅よッ』と、いつもの皮肉まじりの 母の〔おはよう〕が返ってきた。
叔母は 父と何か話してる様だった。
『午後は?、教習所?』
昼ごはんを食べながら なんら いつもと変わらない調子で 叔母が聞いてきた、何事も無かったかの様に。
「ん?、うん」
「学科 みっちり、それとキャンセル待ち‥」
俺の方が しどろもどろ だったかもしれない。
『んな事言って、遊んでばかり いんじゃないよ』
そんな俺に 母のツッコミが入った。
結局、キャンセル待ちをしながら ダラダラと夕飯近くまで教習所で時間を潰した。
このまま帰っても 叔母と どう接すれば良いのか‥、そんな事も分からずにいた。
昨日の様に夕飯を食べ、昨日の様に布団を敷き、昨日の様に風呂に入り、昨日の様にテレビを付けた、昨日と違うのは 叔母を待ちこがれる自分が居た事だった。
が、やっぱり 風呂から上がったあとの方が長かった。
『どぅお?、眠れそう』
しばらくして、後ろ手で扉を閉めながら 小さな声で 微笑いながら からかう様に 叔母が部屋に入ってきた。
『お口だけなら 手伝ってあげても いいけど、スッキリしたですか?』
と、わざわざ 俺の耳元に顔を寄せて 囁きながら微笑った。
「ん?」
「だ、大丈夫」
そう返すのが やっとだった。
『‥そ?』
『なら おいで‥』
掛け布団を捲ったベッドを トントンと叔母が叩いた。
叔母が 俺の胸元で小さく丸まった。
『チュッ』と 叔母が顔を上げた。
俺は 深呼吸をして それに応えた。
いつの間にか 寝入っていた。
翌 月曜日。
やはり 父はすでに居なかった。
やっぱり 母も いつもの小言を言いながら ご飯を食べていた。
『ケンちゃん?今日もデートだね?』
叔母が からかう様に俺に言った。
『‥淑恵?』
『おまえ、そんな事ばっかり言ってるから勘違いされんだよ、気を付けな』
と、母に釘を刺されていた。
『はぁい』
叔母は俺の顔を見ながら答えていた。
母の言う《勘違い》の意味も 今なら 何となく解る気がした。
昨日の様に、洗い物と洗濯を済ませて、叔母と2人 駅に向かった。
この辺りでは 割りと大きなターミナル駅を目指した。
叔母に ただ ついて行くだけの俺、駅に降りても そうだった。
叔母が入ったのは雑貨屋さんだった。
叔母は 辺りを見渡すと 一目散に 目的のモノを目指した。
そこには クルクルと回るヤツに 縦に並んで 幾つものサングラスが刺さっていた。
叔母は 手に取ったサングラスを 次々と俺に渡してくる。
『う~ん?』
『こっちは?』
などと言いながら、サングラスを掛けた俺の顔を覗き込んでいる。
「何?」
「何で?」
『‥いいから!』
叔母は そうしか答えてくれない。
『うん!』
『やっぱり コレね!』
叔母は 俺用にと 1つ選んだ。
そして 自分のも選んで レジに向かった。
『ちょっと早いけどさ、お昼にしようか?、ね?』
『何が良ぃい?』
『何 食べたい?』
雑貨屋を出ると 叔母が聞いてきた。
「あそこ かな?」
俺が指差したのは 天丼のチェーン店だった。
『あらッ、渋いトコ選ぶのね?』
『良ぃの?』
「うん」
天丼屋さんで昼を済ませると、叔母は また 駅前に戻ってきた、そして タクシーの列に並んだ。
「何処いくの?」
『‥いいから』
『そんな事よりこれ、‥掛けて』
叔母は さっき買ったサングラスを渡してきた。
そして 叔母もサングラスを掛けた。
と、すぐに順番になった。
先にタクシーに乗り込んだ叔母は、運転手の耳元で行き先を伝えた。
一瞬 運転手は俺の方を見たが、事情を察したのか 勘違いしたのか、「はい」とだけ答えて走りだした。
洩れ聞こえてきた 叔母が運転手の耳元で伝えた行き先は、『一番近いホテルに‥、お願いします』だった。
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