「やっぱり運転見合わせだって、ホテル予約しといて正解だったな。
この時間だと恐らく今日は動かないよ。タクシーなんて来ないしな。あなた方も御主人に電話して迎えに来て貰った方がいいですよ。」
「私達は母子家庭で、家も遠いから困ったわ。帰宅難民ね。私が過保護だからいけないんだわ。留守番してたら何とかなったのに。」
「ママ泣かないで、ペアチケットだったから、いい席で楽しかった。ママと一緒なら野宿でも平気だよ。」
私は、どうする事も出来ず見てられないから、席を立とうとしたら、
「オジサン、可哀想だよ。この人達見捨てるの?」
「じゃあ、どうするのさ。」
「一緒に泊まればいいじゃん。ホテルに電話して!事情を話せば何とかなるよ。」
「流石S高校!」
「バカじゃないでしょ。」
二人は大爆笑した。
結局ホテルは、特別な事態だから追加料金だけで、ツインルームに4人で泊まる事を許可してくれた。
この親子も、S高校のブランドで安心したのか、喜んで着いてきたが、娘さんが何か企んている気がしてならない。
何故なら、出かける前、
「お母さんごめんねー。今日はオジサン独り占め。寝かせないよ。あはははー。」なんて言っていたから。
「ビジネスホテルだから、狭いかと思ったら結構広いじゃん。楽勝ね。
あっ、いけないコンビニ寄るの忘れた。暗いからオジサン付き合って。すいませんすぐ戻ります。」
「お前、何か企んでないか?」
「バレてた?だってあの二人をその気にさせれば近親相姦が見れるかな。と思っただけ。やっぱり無理?」
「あのなあ。AVじゃないんだから。バカ。」
「またバカって言った。お母さんと一緒。」
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