あれから一週間がたちアイは迷っている。
あの日から夜の生活は充実し、旦那は毎晩体を求め、行為のたびにあの日の事で、言葉と体を責めてくる。
その度に今までに味わなかった強烈なエクスタシーを感じている。
けれど、あの日の公園での高揚感とは違う、、、、
そう~何か、脳が溶けてしまう様な感覚、、、
あれを味わいたい、、、アイは自分の中に何が生まれて来る感覚を感じていた、、、。
彼に電話をすると、その日のうち会うことになった。
時間は今夜の9時に近くの公園に彼が迎えに来るとのこと、どうやって旦那を誤魔化そう~そう思って過ごしているとあっと言う間に予定の時間が来てしまった。
軽く化粧をして、小洒落た服を着る
リビングのソファでテレビを見てる旦那に、リビング廊下のドア越しに
「ちょっと、買い忘れたものがあるから、コンビニに行って来るわね~」と声をかける。
旦那もこちらを振り向くこともなく、「そうかぁ~」
返す。
玄関を出て、小走りで近くの公園に向かう。
公園に着きあたりを見渡していると、一台の外車が走ってきて、アイの近くで止まる。
車に疎いアイでもわかるマークが見えたベンツだ。
アイはフロントガラスから彼の顔を確認する。
彼は手のジェスチャーで隣に座る様に指示をしていた。
彼に案内されるがまま、助手席に乗り込むと、車は迷わず走り出す。
助手席から、彼の事を見ると、当たり前に真剣なまなざしで、正面を向いて運転していた。
声をかけるタイミングを伺っていると、彼から
「それで?、、、」と、尋ねられる、、、
主語の無い話、会話の意図が全く読めない、けれど
アイは理解している、、、そして、彼を見ながら小さくうなずき、
「ハイ、、、」と答える、、、。
彼はニヤリと笑みを浮かべてから、一瞬アイの事をみた。
彼はいくつかの条件を提示してから、また明日昼に
前回のカフェで会う約束をして、車を家の近くのコンビニ止めた。
アイがコンビニで買い物を済ませていると、彼の車は行ってしまっていた、、、、。
買い物袋をぶら下げながら家に着き、リビングを素通りして寝室に入ろうとすると、旦那がリビングから出て来た。
「あれ?何を買いに行ったんだ?」そう背後から尋ねあくびをする。
「ちょっと化粧水と乳液が切れちゃて、、、」
そう言いながら少しだけ旦那に向けて振り返る。
「そーそれと、今日はちょっと、、、ごめんなさい、体調があまりすぐれなくて、、、わたしもう寝るわ」
連日体を求めた旦那も、「そっ、そうだなぁ~今日は早く寝よう~」と、そのままお風呂に向かって行った。
アイは逃げる様に寝室に入り、寝巻きに着替えベットで丸くなりながら眠りについた、、、。
※元投稿はこちら >>