その日、二人は類の運転で遠出をした。
見ず知らずの土地でカフェで食事をし、話をした。
相談に名を借りた二人にとっては初めてのデートだったが、メールや電話のやり取りのおかげでなんのこだわりもなく打ち解けたものになっていた。
この日の愛は本当に美しかった。
写真よりもずっと。
大胆に躰のラインを際立たせたオレンジのニットワンピースに、白のカーディガンを羽織った出で立ちだった。
豊満な胸が前方に大きく突き出し、ボタンが外された胸元は、深い谷間を覗かせていた。
そして溢れ出るような色気に、類は愛の女としての秘めたる想いをヒシヒシと感じ取っていた。
愛は落ち着いた表情を浮かべ、そして若い女子大生には無い穏やかな雰囲気で真剣に相談に乗ってくれた。
ただ、成熟した人妻の何気ない仕草が類の若い感情を刺激し続けていた。
類は愛の妖しい魅力に引きつけられ、心を奪われていた。
もう寝取りなど頭の中には無かった。
本当に恋をしていた。
つづく
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