この手の絶望と破滅に満ちた妄想は静香の大好物になっていった。
本人がどこまで自覚しているかは分からないが、美しい人妻の本性は 強烈なほど被虐的な願望を持った変態女だった。
一皮むけば、その真面目で美しい見た目からは考えられないほどドロドロとした淫乱な本性が現れる。
知られたくない秘密を知られ、嫌いな男の餌食になる。
強い力に襲われ、乱暴に犯され、徹底的に奪われる。
そんな破滅的な妄想に陶酔する姿は卑猥だった。
内容は俺が何かを与えるまでもなく勝手にエスカレートしていく。
『誰か』は『嫌いな男』に変わり、いつの間にか実在する数人の同僚の名前になっていった。
ニヤニヤと笑いながら静香の胸や腰をジロジロと見ているような下品でデリカシーの無い男がお好みらしい。
下心丸出しで何度も誘ってくる静香の大嫌いな男達の中でも、選ばれたのはそんな男ばかりだった。
知られる秘密はより下品で過激なものになっていき、バレたらもう絶対に逃げられないと思い込んで その恐怖に震えながら興奮していた。
そのいくつかは現実に実行できてしまうのだから過激になってしまうのを止めることなどできるはずがない。
いや、だめ、やめて、と呟きながら便所の床にへたり込み、焦点のズレた目で空中に浮かぶ妄想を見つめながらクリトリスを弄る。
だらしなく半開きにした口からツバを垂らし、悲しそうな恍惚とした顔で妄想に陶酔していく。
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