三日後の夕方、凌馬に会った。
奴は初めから上機嫌だった。
中出しの件は追求出来なかった。
カメラのことは秘密だったし、愛のほうから求めたことだ。
追求しても自分が惨めになるだけだ。
奴の機嫌がいい理由は、綾乃を抱いたせいだった。
二日前、近頃とみに色気を増した綾乃にガマン出来ず、手を出したと言った。
綾乃は喜んで受け入れた。
痛みも全く感じずに、今まで見たことないほど激しく乱れた。
綾乃は淫らに凌馬を求め続け、何度も続けざまに激しく絶頂した。
昨夜も綾乃のほうから求めて来て、何度も交わった。
お互いの愛情をたっぷりと確認しあったと、のろけたことを言ってきた。
お前のおかげだよと、取って付けたような言葉を添えて。
新一はそんな綾乃にショックを受けたが、心の中ではそんなものだろうと思う自分がいた。
思ったよりもダメージは無い。
「俺、やっぱり綾乃のことを愛している。これからは綾乃に専念しようと思う。」
要するに、もう綾乃には手を出すなということだ。
そしてゲームは終わりということだ。
勝手な奴だと思いながら、俺は受け入れた。
綾乃に対する未練はあったが、こうするのが一番いいと納得していた。
家に帰る道すがら、愛のことを考えていた。
ずいぶんと愛を抱いていない。
今夜、求めてみようと心に決める。
そして、もし拒まれたら別れよう、、、
愛を自由にしてやろうと決心した。
でも、あの可愛くて、色っぽくて、たまらなくセクシーな躰をした愛を、取り戻したい。
心からそう願った。
つづく
※元投稿はこちら >>