綾乃はナンパ学生の名を呼び、絶頂した。
快楽の波に溺れてしまった綾乃は、自分があの男の名を口にしていたことに気付いていないようだ。
嫉妬が胸を苛むが、一方ではたまらないほどの興奮を覚えていた。
綾乃は息を整えながら、新一に躰を預けて来る。
「新一、、、すごく感じちゃった、、、、指でこんなにイッたの、、、初めて、、、」
「すごく綾乃、色っぽかったよ、、、俺もすごく興奮した、、、」
「新一、、、ねえ、もっとしたい、、、」
新一は優しく綾乃の髪を撫でながら、その心の中を探ってみたい気持ちを抑えることが出来なかった。
「なあ、綾乃、、、あの学生とメル友になってやれよ、、、綾乃、メル友になりたいんだろう?」
「えっ、、、それは、、、、でも、いいの?」
綾乃は新一の心の内を探るように、上目遣いで見つめていた。
「うん、だって年下の、二十歳ぐらいの男友達なんていないだろう?」
「うん、、、それはいないけど、、、」
「すこしは興味があるだろう?あっ、もちろん友達としてだよ、、、」
綾乃に逃げ道を用意してやる。
「うーん、、、友達としてなら、、、ある、かも、、、」
綾乃はエサに食いつこうとしている。
「でも、、、新一は嫌じゃないの?、、、さっき、妬けるって、、、」
「すごく妬けるよ、、、でも、それもいいかなって、、、、誰にも負けたくないっていうか、、、かえって、綾乃のこと誰にも渡したくないって気持ちになる、、、」
「ええっ、、そうなんだ、、、何か、すごく嬉しい、、、」
綾乃は甘えるように新一にそう言った。
話はうまく進んでいるようだ。
つづく
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