でもほとばしり始めた情熱を止めることは出来ない。
「オレ、、ずっと前から綾乃ちゃんのこと、気になってた、、、綾乃ちゃんみたいな女性は他には絶対いないよ、、、美人なだけじゃない、雰囲気だって全然違う、、、優しさとか思いやりとか、それもすごく純粋で強いけど壊れやすそうで、、、そんなこと考えていたら、いけないことだってわかってるのに、頭の中が綾乃ちゃんでいっぱいになって、、、、、好きになってた、、、」
綾乃は顔をまっ赤にして話を聞いていた。
潤んだ瞳で新一を見つめていた。
「そんなの、、、、こまる、、、」
「そうだよな、、、オレにこんなこと言われたって、、、こまるよな、、、ゴメン、、、、忘れて、、、ください、、、」
胸が一気にしぼんだ。
やらかしたな、、、オレ、ガキみたいなこと言って、、、、終わりだ、、、
「違う、、、違うの、、、わたしも新一さんが好きだから、、、ずっとわたしの一方通行だと思っていたから、、、、だから自分の気持ちを抑えることが出来たのに、、、、新一さんの気持ちを聞いたら、、、もう自分を抑えることが出来なくなっちゃうよ、、、」
「だから、、、こまるの?」
綾乃は黙って肯いた。
しぼんでいた胸が熱くなる。
綾乃のそばに行き、優しく立たせる。
艶やかな黒髪に触れ、頬を撫でていた。
濡れた瞳と蕩けるような甘い表情に、たまらない色気を感じる。
「綾乃ちゃん、、、反則だよ、、、どうして、そんなに色っぽいんだよ、、、」
「そんなことないよ、、、あの人にも色気がないって言われる、、、」
バカな奴だ、まるで見る目がないと思う。
指先が綾乃の唇に触れていた。
「あっ、、、」
「オレはこまらない、、、、綾乃ちゃんの唇が欲しい、、、」
綾乃は返事のかわりに瞳を閉じた。
つづく
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