危なかった。
旦那が、いつもより30分も早く起きてきた。
もう少し早かったら朝のアイサツを見られたかもしれない。
そう思うくらいギリギリだった。
旦那がリビングに入ってきたのは私が写真を送り終え、服を着た直後だった。
動揺が顔に出ないように気をつけながら旦那の前にトーストを置く。
気づかれないかドキドキしながら、旦那の正面に座った。
まったく、なんて女だろう。
さっきまで興奮しかなかったのに、やはり旦那の前に座ると罪悪感を感じてしまう。
目の前のサラダを見るたび自分のしていることの異常さを感じる。
なんて悪い女だ。
旦那を裏切っている。
そう思っているとポケットの中で携帯がブルッと震えた。
それが彼からのメッセージだと見る前からわかっていた。
いつもなら一人でいる時間だが、今日は目の前に旦那がいる。
でも、早く返信しなくてはいけない。
私は旦那にバレるリスクより彼の機嫌を優先してしまう。
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