女は遊歩道ではなく丘の上に向かう道を歩いていった。
進むにつれて興奮が高まっていくのかヨロヨロと歩いている。
もう周りを気にする余裕もない。
少し広まった場所につくと、女はベンチの前を通り過ぎて小さな小屋の前に立った。
小さな電球の光に照らされ、肩が揺れるほど大きく深呼吸をしている。
顔は興奮しきっている。
足をモジモジさせるたび体が揺れている。
まだ何か迷いがあるみたいだ。
けれど耐えられずに歩きはじめる。
ガマンできずに公衆トイレの青い扉の中に入っていった。
その光景を見た瞬間、私は体の芯が熱くなるのを感じながらツバを飲み込んだ。
いつの間にか肩が揺れるほど大きく深呼吸をしていた。
たぶん、顔は興奮しきっているだろう。
熱くて、疼いてしまって、足がモジモジと動いてしまう。
体が揺れる。
このまま帰るべきなのかもしれない。
そうしなければいけない。
けれど私は誘惑に耐え切れずに歩き始めた。
ガマンできずに公衆トイレに近づいていく。
そして扉の前を通過し、裏手に回った。
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