「いやぁ、だいぶ上達してきましたよ」
そう言って笑う吉崎を見て、俺はその素性を思い出していた。
今年で29歳になる入社7年目の営業部のホープで、周囲からの評判もなかなか良い。
大学までラグビー部で活躍していたらしく190センチを超える身体に110キロとゆう巨体だが、太っているとゆうよりも引き締まっている印象で不潔感はない。
それに団体スポーツを極めているからか周囲への同調性やユーモアに関しては、入社直後から及第点だった。
それこそ男ばかりの飲み会で給料のほとんどが風俗に消えると豪語しながら笑う様は、その笑顔や声も相まって中年の先輩達からの受けが最高だ。
「やっぱり、真面目な女ってのは努力家ですよね
受け入れた相手には、自分にできる最大限の努力をする・・・
けど、それが仕事のやりがいやクオリティに向かっている時は優秀だけど、性的なものに向かうと・・・」
そう言って、吉崎は恍惚の表情を浮かべて宙を見つめた。
おそらく真希を、真希の手に入れたテクニックを、そのテクニックによる快楽を思い出しているのだろう事は 聞かなくても伝わってきた。
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