「拓人とケンカでもしたんですか?」
心配になって尋ねてみる。
「別に、、」
素っ気なく詩織が答えた。
「それならいいんですけど、、、本当にあいつ何かしたんじゃないですか?」
「うふふ、親友よりわたしの心配をしてくれるんだ、、、」
「そりゃ、そうですよ、あいつと詩織さんじゃあ、オレの信頼度が違いますから。」
「うれしいけど、、信頼度って言われてもねぇ、、、」
「すいません、ヘンないい方をして、、とにかくあいつなんかどうでもいいんです。詩織さんさえ幸せなら、、、オレなに言ってるだ?、、、とにかく、すいません、、、、」
「本当に凪君は変わらないわね、、、でも凪君のそういうところ好きだよ、、、ずっと前から、、、」
詩織の顔が赤らんで見えるのは気のせいだろうか?
凪は何を考えているんだオレはと思い直し、仕事に集中した。
仕事が終わったのは12時近かった。
「詩織さん、オレ、明日も早いんで、今夜はホテルに泊まります。」
「唯ちゃんは大丈夫なの?」
「もうメールで連絡したから大丈夫です。詩織さんはオレ、タクシー代出しますから帰って下さい。」
「いいよ、そんなの、、わたしもホテルに泊まることにする。拓人にわたしもメールするわ。」
「だめですよ、帰った方がいいですって、、、」
「別にいいでしょう、同じ部屋に泊まるわけじゃないし、、、」
「それはそうですけど、、、」
「わたしは同じ部屋でも構わないけど、、、」
「えっ、、、」
凪は驚きながら詩織を見つめていた。
つづく
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