真奈はしきりに優香にまた会いたいとアピールしてきた。
優香に会いたいのも確かだろうが、真奈が本当に望んでいることは明らかだった。
この人妻は凪に抱かれたいと思っている。
この一見清楚な人妻も、秘かな不倫願望に身を焦がしているのだ。
何度も凪との口づけや胸への愛撫を思い出しては、秘かに自分を慰めているに違いない。
唯との関係が戻りつつある凪だったが、それとは別に体が熱くなるのをこらえることが出来なかった。
それほど真奈に魅力を感じていた。
顔も、体つきも、そして性格も、凪の好みのタイプだった。
まるで唯と詩織を足したような女だと思っていた。
その日も朝から真奈は女性の同僚に、今夜は夫が不在で家でのんびり出来ると、凪に聞こえるように話していた。
凪の様子をチラチラと横目で窺うようにして。
この日、優香は唯の実家に泊まる予定になっている。
凪は二人きりになったとき、思い切って今夜の食事に誘ってみた。
優香がいないことを残念がってはいたが、真奈は喜んで誘いに応じてきた。
真奈は最初から眼鏡を外していた。
ブラウスの胸ボタンが開いていて、深い胸の谷間がくっきりと見えていた。
余りにもダイレクトなアピールに、真奈は自分の魅力は自覚してはいるが、不倫の経験はないのではないかと、こういうことに慣れない凪にも感じさせていた。
初めは優香の話をしていたが、自分が子供を欲しがっているのに、夫は余り乗り気ではなく、今ではセックスレスになりつつあると明け透けに凪に打ち明けてきた。
アルコールを進んで口にして、凪にもしきりに勧めていた。
凪が冗談めかして、真奈が嫁だったら毎日しちゃうかも、と言うと、真奈は顔を赤らめ、わたし結婚相手を間違えたかもと凪を見つめて、呟いていた。
真奈は見かけによらず肉食系なのかも知れない。
かなり不倫に対して興味を抱いているようだった。
つづく
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