「、、はい、、、わかりました、、、」
「首藤さんから小柴君をセックスに誘ったんですね?女を教えてあげると言って、、、」
「、、、そうです、、、」
「教えてあげると言いながら、ご主人に隠れて、若い男を楽しんでやろうと言っていたんですか?」
「そ、そんな、、、違います、、、」
「正直に話すと言ったでしょう、、、」
「、、、少しだけ、、ちょっとだけそんな気持ちもありました、、、」
水越は心の中でニンマリとしていた。
この女は余りのショックで自分を見失っている。
今がチャンスだ。一気に落としてやる。
「うーん、これは大問題だ、、、」
「えっ、、、」
唯は言葉を返すことも出来ない。
「しょうがない、行きましょうか?」
「えっ、ど、どこにですか?」
「決まっているでしょう、ご主人のところです。今回のことをご主人に報告するんです。」
「そんな、、、そんなこと、、、」
唯は愕然としていた。
夫だけには、絶対知られたくない。
「首藤さん、私には現場を預かる者としての責任があるんです。パートに務める大切な人達を、ご家族から預かっているわけですから、職場で起こったことを、ご主人に報告する義務があるんです。」
心にも思っていないことを、水越はスラスラと口にしていた。
「それだけは許してください。夫に言うことだけは許してください、、、」
そんなことになったら、全てが壊れてしまう。
「うーん、困ったな、、、でもこれを黙って済ますことになると、私も立場的に困ることになる。」
「お願いします、、、わたし、なんでもしますから、、、」
「しょうがない、わかりました。私は首藤さんのこと、仕事も出来るし気に入っていたんです。他の人なら絶対に許されないことですけど、他ならぬ首藤さんのことです。今回だけは目をつぶりましょう、、、」
「あ、ありがとうございます、副店長、、、」
唯はほっとした表情を浮かべた。
そこへ水越はたたみかけるように言った。
「そのかわり、これから二人切りになれる場所に付き合ってもらいますよ。私だって、大変なリスクを背負うんだ。見返りが欲しい。
意味は分かりますね、、、」
「ええっ、、、そ、そんな、、、、」
「私はどっちでもいいんですよ、、、ご主人に報告するか、一度だけ私に体を許すか、、、、」
「そんな、それじゃあ、脅迫じゃあないですか、、、」
「そうかも知れません。でも選ぶのは首藤さん、あなただ、、、私はどちらでもかまわない、、、」
そう言いながらも水越はいやらしい目つきで、唯の全身を舐めるように見つめていた。
この男は今の状況を楽しんでいる。
頭の中でわたしを裸にむいている。
そして犯している。
断ってしまいたい。
でも夫に知られるわけにはいかない。
こんな大嫌いな気持ちの悪い醜男に抱かれる。
激しい嫌悪感を覚えた。
そのときだった。不意に下半身にズーンと鈍い疼きを感じていた。
なんなの、こんなときに、、、こんなの気のせいよ、、、、そうよ、一度だけ死んだつもりでガマンすればいい、、、
唯は思い直し、覚悟を決めた。
上目遣いに水越を見る。
「一度だけですね、、、」
「ああ、そうだ、、約束は守る、、、」
「、、、わかりました、、、絶対、一度だけにしてください、、、、」
ああ、この女、たまらないぐらい色っぽい目つきしてやがる。
本当はもう濡れているんじゃないか?
「じゃあ、行こうか?」
ずっとこの最高の女に抱いていた欲望を満たすことが出来る。
嬉しさのあまり踊りたくなるような気分を抑えながら、落ちついたふりをして唯に声をかけた。
唯は黙って頷いていた。
つづく
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