そんなとき拓人に映画に誘われた。
唯は心が弾んだ。
精一杯のおしゃれを楽しんだ。
普段は避けている胸元を大胆にさらす、大人の女を演出するワインカラーのワンピースを着ていた。
胸の谷間がくっきりと見え、豊満なバストラインがあからさまに強調されていた。
ワンピースは膝上までの丈で、クビれたウエストとムッチリとしたヒップラインも美しく見せていた。
拓人は眩しそうに唯を見つめて言った。
「唯ちゃん、、、すごく奇麗だ、、、」
そして拓人の視線が胸元に降りていく。
「それにそのワンピース、すごくセクシーで素敵だよ、、唯ちゃんすごく似合ってるよ、、、」
夫にはないストレートなほめ言葉に唯は頬を染める。
「拓人さんにそう言ってもらえると、、、すごく、、嬉しい、、、」
上目遣いに拓人を見つめる。
拓人の視線が深い胸の谷間に注がれていた。
それは男の目だった。もっとわたしの胸の全てを見てみたい、そういっている目だと思った。
ああ、見るだけ、見るだけならいいのよ、拓人さん、もっとわたしの胸を見つめて欲しい、、、
その夫以外の視線に唯はズキズキするような痛みを感じながらも、女としてのときめきを感じていた。
二人は映画館へと向かった。
つづく
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