拓人は唯との初めての関係をもってから、仕事が忙しいという理由で逢うことを控えていた。
それは拓人の作戦だった。
逢えない時間が、不倫の恋を更に燃え上がらせることをよく分かっていたからだ。
拓人は電話とメールを使い、唯と連絡を取った。
初めのうちは普通の会話だった。
次第に、当然のように二人の口から逢いたいという言葉が多く出てくるようになっていった。
「オレ、唯にすごく逢いたい、、、」
「わたしも、、、逢いたい、、、」
拓人の思惑通り、唯は逢いたい気持ちを募らせているようだった。
「オレ、唯のことばかり考えてる、、、たまらなくなって、唯を思い出して、自分でしちゃったよ、、、」
唯は息を飲んだ。
拓人が自分を想ってオナニーする姿が頭に浮かんだ。
興奮した、わたしがしてあげたいという気持ちが湧き上がってきた。
「わたしだって、、、拓人がそんなこと言うから、ガマン出来なくなっちゃう、、、拓人に、すごく逢いたい、、、、」
はっきりと口には出さないが、唯が拓人を想いながら、オナニーをしているのは明白だった。
「逢うだけ?」
「そんな、、、拓人のいじわるぅ、、、」
「唯の口からはっきり聞きたい、、、」
「、、、拓人に抱かれたい、、、いっぱいキスしたい、、、、」
「オレもだよ、、、唯の色っぽい声を聞いてるだけで、大きくなっちゃったよ、、、」
反り返った拓人の逞しい男根が目に浮かぶ。
「ああっ、早く拓人に逢いたい、、、、」
機は熟したようだ。
数日後、平日の午前、拓人は突然、唯を訪ねていた。
外回りの仕事が急にキャンセルになったと嘘をついた。
唯に一刻も早く逢いたくて、来てしまったと言った。
朝、夫と娘を送り出していた唯は、喜んで拓人を招き入れた。
リビングに案内すると、いそいそとカーテンを閉める。
唯が何を求めているのが一目瞭然だった。
ほとんど化粧をしていない唯だったが、拓人はかえって色気を感じていた。
白い薄手のシャツに透けて見えるブラのラインと、ぴったりとしたパンツに浮かぶショーツのラインがたまらなくセクシーだった。
カーテンをしめ終わった唯を後ろから抱きしめる。
「あーん、拓人さん、、ダメぇ、、、」
首筋に唇を這わせる。
「唯、、逢いたかったよ、、、」
「ああっ、、わたしも、、、」
唯は振り向いた。
濡れた瞳で拓人を見つめていた。
恋する女の顔をしていた。
拓人の逞しい胸に顔を埋め、思いっ切りしがみついていた。
つづく
※元投稿はこちら >>