唯は助手席に座っていた。
運転席には拓人がいる。
平日の昼間ということもあり、車はそう混んではいない。
唯は緊張していたが、家から離れるにつれて口数も増え、拓人との会話もはずみだし、気持ちがほぐれてきていた。
好意をもっている男と一緒にいるだけで、心がはずみ、気を許した唯は夫の愚痴まで口にするようになっていた。
凪が拓人の妻である詩織のことばかり褒めると文句を言った。
そりゃ、詩織さんはすごい美人だけど、と言ったとき、慌てて言葉を飲み込み、拓人を見つめていた。
「ごめんなさい、、、わたしったら、、、」
「いいんだよ、、、、でもオレから見たら、今日の唯ちゃんのほうが、あいつよりずっと奇麗だよ、、、」
唯は頬を染めていた。
拓人の言葉が唯の女心をくすぐる。
今日の唯は上品なおとなし目の白のブラウスに花柄のロング丈のスカートを着ていた。
おとなし目といっても豊満なバストはブラウスを突き上げ、その谷間をくっきりと見せていた。
拓人はときおり大胆な視線を胸元に注いできた。
唯の体が欲しくてしょうがないという表情で。
夫以外の男に女として見られるが嬉しく、唯は体の火照りを感じていた。
夫との性行為はしばらく遠のいている。
今日、夫以外の男に抱かれると思うと体が益々熱くなる。
拓人はわたしの胸を、そして体を見たがっている。
あの美しい詩織さんよりもわたしを欲しがっている。
初めての不倫の期待に唯の体は熱く火照っていた。
二人は昼前に軽い食事をとり、車に戻った。
車の外には人が行き来しているのに、拓人は構わずに唇を求めてきた。
唯は拓人に両腕をまわし、拓人の唇に応えていた。
人に見られると思いながらも、大胆に舌を絡め、長いキスをした。
胸がドキドキと脈打ち、頭の中が真っ白になった。
乳房をまさぐられ、ブラウスのボタンを外された。
すぐに拓人の手が潜り込み、直にその豊満な量感を味わおうとしている。
ふと若い男が車の傍で中を覗いているのに気づいた。
「ああっ、見られちゃう、、拓人さん、ここじゃあイヤぁ、、、」
「ゴメン、オレ、唯ちゃんが色っぽすぎて、ガマン出来なくて、、、」
唯は両腕で乳房を隠した。
まだ胸がドキドキしている。
あの男、わたしの胸をいやらしい目でジッと見ていた。
下半身にズキンと鈍い疼きを感じる。
「ああ、拓人さん、、、わたし、、、早く、、二人っきりになりたい、、、」
唯は濡れた瞳で拓人を見つめていた。
つづく
誤字脱字が多くてすいません。
気をつけます。
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