ある日、夕食を食べている最中にテーブルの向かいに座る妻が話しかけてきた。
目の前の食事には手をつけず、持った携帯を操作しながら話し始める。
「ねぇ、あの人・・・吉崎さんがね・・・今度、会いたいって言ってるんだけど・・・
知り合ってけっこうな時間が経つから、どこかで食事でもどうかって言ってるの」
俺はツバを飲み込んだ。
全身が熱くなり汗が吹き出し、股間が固くなっていくのがわかった。
妻は携帯を見つめたまま俺の返事を待っていた。
「そ・・・そうか・・・・・うん・・・その・・・
いいんじゃないか・・・確かに知り合って・・・
知り合って、もう半年近く経つしな・・・」
妻はチラリと俺を見た。
切れ長の大きくて綺麗な瞳には少し怒気が滲んでいるように感じたが、その視線はすぐに携帯に落ち、楽しそうな笑みに変わった。
妻が携帯を操作すると、少しの時間の後 携帯がブルッと振動した。
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