私がトイレから出ても、社長はまだ外にいたが、リビングに入ると同時くらいに部屋に戻ってくる。
吉田「いやいや、すまんね。今会社の方から電話が来て、1人クビにすることになってしまってね。ちょっと長くなってしまったよ。」
梢「また……ですかぁ。」
吉田「経営者たる者、成績が出ない者、ミスの多い者は早くに判断して切らなければならないんだよ。しかし、その分、うちは能力のある者には見合った待遇はしているよ。なぁ、梢君?」
梢「私にはよく分かりませんけど。でも、生活はちゃんとさせていただいてます。」
吉田「だろう?私は梢君のような子達を路頭に迷わせる訳にいかないんだよ。そのためならば経営者として非情な判断も必要なのさ。時には辛くなる時もあるがね。」
そう言いながらも、吉田社長の顔は辛いというより、自分の地位を誇示しながら自分に逆らうとどうなるか分からないぞ、と威嚇するような顔つきをしていた。
吉田「さて、辛気くさい話は終わりにして、続きをやろうか!」
梢「ちょっと始める前に、社長は全部で何枚着てるんです?」
吉田「ん?ワイシャツとベストにスラックス、下着上下と靴下だ。」
梢「えー?私より2枚多いですよ(笑)」
私「私も、4枚です。」
吉田「いやいや、二人合わせて8枚ならば、逆に私より2枚多いじゃないか。」
梢「何か騙されてる気がする(笑)ねぇ?Yさん?」
私「うーん(笑)」
吉田「では、サービスでベストは脱ごうか。」
梢「流石社長(笑)サービス精神ありますね(笑)」
吉田「だろう?じゃあ、梢君から始めようか。」
梢「私からかぁ。」
そう言いながら、梢さんはサイコロを手に取りながら
梢「負けたら、どうするんです?」
吉田「いつも通り、分かってるだろう?大人のゲームなんだから、負けたら大人のすることをするんだよ。」
梢「もう、いつもそうなんだから。」
(1回戦目)
梢さんはサイコロを落とした。
出た数字は、黒10、赤4の黒字6だ。
梢「お!私にしては幸先いいかも(笑)」
吉田「さぁ次はY君だ。」
私「分かりました。」
私はサイコロを振る。
黒4、赤7の赤字3。
あまりいい数字とは言えない。
吉田「おや、最初からピンチだなぁ。」
そう言いながら、社長がサイコロを振る。
出た目は、黒9の赤7の黒字2。
私の敗けだ。
社長「Y君、残念だったね。さぁ、まずは靴下を脱ごうか。」
私は右のニーハイソックスを脱いだ。
社長「おや?両方だよ。」
梢「社長、Yさん初めてなんですから。」
社長「そうかね。梢君がいいなら、それでもいいよ。」
私「いえ、皆さんが両方脱ぐなら合わせます。」
そう言って私は左のソックスも脱ぎ捨て、両方の足が完全に露になった。
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