外に出ると、高橋さんが口を開く。
高橋「よろしければどこかで一緒に食事しませんか?娘が一緒ですが。その方が気が紛れる。」
私「そうですね。よろしければご一緒させて下さい。」
高橋「良かった。では、私は娘を保育所に迎えにいきますから、駅前のファミレスで集合しましょう。」
私は車で駅前のコンビニでタバコを吸ってからファミレスの駐車場に入った。
高橋さんの車が10分くらいして到着し、娘さんと一緒に車から降りてきた。
まりんちゃんは、お母さん似のかわいらしい娘さんだった。
まりん「パパー、このおじさんはー?」
高橋「んー?パパのお友達だよ。今日はパパのお友達と一緒にご飯食べようね。」
まりん「分かったー。」
ファミレスに入り、高橋さんと、娘のまりんちゃんと私の三人で夕食を食べる。
まりんちゃんは私が三郎のパパだと分かり、三郎の話を沢山してくれた。
私も、高橋さんも、仕事の話は一切しないで、幼稚園や最近の子供が見るテレビの話等をしながら時間を潰す。
やがて8時半近くになったので高橋さんは家に帰ることになった。
私は時間までファミレスにいることにする、と伝える。
高橋「もし、可能ならば、社長と妻の送迎をお願い出来ませんか?本来なら私が迎えにいくべきなんですが、娘も寝かさないといけないんで…。」
私「大丈夫ですよ。お任せ下さい。」
高橋「では、妻から電話が来たらKさんに連絡します。本当にすみません。」
私「いえいえ。私も高橋さんに助けられてますから。」
高橋「ありがとうございます。会計は私にさせて下さい。」
私「え?いいですよ。私も出しますから。」
高橋「いいんです、いいんです。迎えお願いしてるんですから。」
私「では、お言葉に甘えて。ありがとうございます。」
そう言うと高橋さんは会計を済ませて店を後にした。
それから私は一人ドリンクバーで時間を潰した。
なかなか高橋さんから連絡が入らない。
待っている時間というのは長いものだ。
日付が変わっても電話は鳴らない。
何が起きたんだろう。
12時半近くになり、ようやく電話が鳴る。
高橋「お待たせしました。先程妻から終わった、と連絡が入りました。」
私は車を自宅に走らせた。
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