木曜日に高橋さんから再び連絡が入る。
高橋「Kさん、明日の関係で連絡をしました。明日は大丈夫ですか?」
私「はい。大丈夫です。」
高橋「そうですか。では……これは社長からの要望なんですが……うちの妻もそちらへお伺いしてもよろしいでしょうか。」
私「え?」
高橋「社長が私の妻も来させろ、と命令されまして。」
私「そう……ですか。一応帰り次第妻に確認はしてみます。もしよろしければ本日お会い出来ますか?」
高橋「分かりました。」
私は、高橋さんの提案を断るわけにはいかなかった。
会社を上がり自宅最寄り駅に着いた時には既に時間は8時を回っていた。
いつもの喫茶店に高橋さんは既に入っていた。
私「すみません。遅くなりました。」
高橋「いえいえ。大丈夫です。」
私「早速ですが本題に入ります。お昼に提案していただいた関係なんですが。」
高橋「私の妻の関係ですか。」
私「はい。」
高橋「無理でしょうか。」
私「いや、そういうことではないんです。ただ…。」
高橋「ただ?」
私「妻には秘密なんですが、実は、私はリビングや主寝室にスパイカメラを仕掛けていて。妻と社長の一部始終を少しでも記録に残してあるをです。もちろんのそれで高橋さんの会社を脅すつもりはありませんが。」
高橋「あ、なるほど。そこにうちの妻が写ってしまう、ということですね?」
私「はい。」
高橋「構いませんよ。実は私も、一度妻を自宅で社長に差し出した時に同じようなことしましたから。但し記録したデータは私にもコピー頂けますか?奥様の」
私「ご要望ならば。」
高橋「それならばお互いフィフティーフィフティーですからね。」
私「そうですね。私も高橋さんの奥様を見ることになりますから、それは高橋さんに黙って録るのは気が引けますからね。」
高橋「ありがとうございます。」
高橋さんと別れ、10時前に家に帰ると、妻は子供達を既に休ませた後だった。
妻「パパお帰り。」
私「ああ、ただいま。」
妻「夕飯食べるよね?」
私「うん、食べる。」
妻は夕飯を食卓に並べて、私の横に座る。
妻「ねぇ。明日なんだけどさ。パパは家にいるんだよね?」
私「……。ごめん。明日はいないことになると思う。」
妻「え?私一人なの?」
私「いや、実は。高橋さんの奥さんが吉田社長と一緒に来ることになる。」
妻「うちに?」
私「うん。」
妻「え?よく分からないな。ん?まりんちゃんのママと二人であの社長の相手するの?ん?何だろ、その状況。」
私「まぁ、端的に言えばそういうこと。」
妻「まりんちゃんママは大丈夫なの?」
私「大丈夫かどうかは知らないけど。俺は吉田社長が帰るまでは高橋さんの家にいると思う。」
妻「ま、まぁ、、、一人よりは心細くないけど。うん。やっぱり、よく分かんない状況だね。」
私「明日は6時半ころに社長こっちに来るらしい。」
妻「うん。分かった。ねぇ、パパ。」
私「ん?」
妻「今日くらいはエッチしよ。」
私「うん。分かった。」
妻の要望に、私は夕飯を早めに食べ終えて風呂に入った。
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