私は玄関ドアを開いて社長と共に家を出た。
車を待っている間、吉田社長は私に語りかけてくる。
吉田「今日のところは、十分奥さんの身体を楽しませてもらったよ。私の下半身も元気にさせてくれる、いやらしい体つきにね。」
私「……そうですか。ご満足いただけて幸いです。」
吉田「だが、これで終わりじゃあないよ。私はまだまだこれからを楽しみにしてるんだからね。」
私「……………。」
高橋さんの奥さんの車が家の前にきた。
吉田「今日はこの後高橋君の奥さんに満足させてもらうことにしたよ。高橋君のところの奥さんも、楽しみがいのある体なんだ(笑)」
梢さんが車から降りてきた。
梢「社長、今日はダメって言ったじゃないですかぁ。」
車から降りてきた梢さんは、やれやれ困った人だ、という目つきしていた。
吉田「いやいや、すまんね。どうしても君に送ってもらいたくてね。」
梢「相変わらずお上手なんだから。どうぞ乗ってください。」
梢さんはそう言って後部席のドアを開けると、吉田社長は車に乗り込んだ。
ドアを閉めて、梢さんは小声で私に話かける。
梢「奥様に、お疲れ様でした。とお伝え下さい。」
私「高橋さん、この後は…」
梢「いいんです。何も聞かないで下さい。私も主人も分かってましたから。」
私「そうなんですか…。分かりました。」
梢「ここから大変なのは奥様なんですから、大事にしてあげて下さいね。これは女にしか出来ない仕事だから、じゃないと、私達みたいに家庭に入った女は何のために頑張ってるのか分からなくなります。」
私「痛い程分かります。」
梢「お願いします。今日はお疲れ様でした。」
私「高橋さんも無理しないようにして下さい。」
梢「知らないんですか?(笑)夫が無理して頑張れば頑張る程、妻も頑張っちゃうんですよ(笑)」
そう言いながら梢さんは、運転席に乗り込み車は駅へと続く道に走り去っていった。
※元投稿はこちら >>