(妻視点)
私は二階の主寝室にあるウォークインクローゼットに入っていた。
「ちょっと寒いけど、エアコン着けてるから、大丈夫かしら。」
季節は冬にさしかかっているにも関わらず、私は夏向けの服を漁っている。
「とりあえず、スカートは必須なんだろうな。」
そう1人呟きながら、私はデニムのミニスカートを取り出した。
「う……う~ん。」
夫に強く言われて買ったミニスカートは、今の私では勇気のいる選択だった。
家の中では履いたりしていたが、流石に外で履くことはなかった。
「あ、でも、去年ハプニングバー行った時に履いたんだっけ。」
私は、去年大和さんと一緒にハプニングバーへ行った時のことを思いだした。
「ったく。あのエロ社長。ハプニングバー行けばいいのに。うちはハプニングバーじゃないんだからね。」
そう言いながら私は、スカートを床に置く。
「あとは~、寒いから靴下くらいはいいでしょ。」
私は靴下に黒色のニーハイソックスを選択する。
「問題は上だよね。上。」
とりあえず私はカーディガンとTシャツ、それから黒のキャミソールを脱いで鏡の前に立った。
上半身が薄い黄色のブラジャー姿の自分を眺めた。
「もうちょっと寄せなきゃ。」
まずは、両胸を脇から寄せあげて、少しでも大きめな谷間を作った。
子供を産んで授乳を経て、多少小さくなったけれど、Dcupは何とか保てたことは運が良かったと思う。
「う~ん。どうしよっか。」
とりあえず、黒のタンクトップを出して着てみる。
「これじゃ、見えづらいか。」
次に白いタンクトップを出して着てみた。
ブラジャーの形や柄が透けやすいが、ほとんど下着のシャツと変わらなかった。
タンクトップの上から半袖の黒のギンガムチェック柄のブラウスを羽織る。
「これでたまに肩をはだけさせればいいかなぁ。」
私は、ロングスカートを脱いでミニスカートと黒のニーハイソックスを履いて、もう一度鏡の前に立った。
「とりあえず、これでいいのかなぁ。」
後ろを向いて振り返り、少し前屈みになってみると、すぐに黄色のショーツがチラリと見える。
「今の私じゃ、これが限界かな。」
一人会議を終えて、私は脱いだスカートやTシャツ、カーディガンをたたんでベッドの上に置いた。
私は、大きく深呼吸をして、扉を開いて、一階へと続く階段を降りていった。
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