私は昇り始めた山を途中で打ち切られてしまい、懇願するように梢さんの顔を見た。
梢「あ、大丈夫よ。別に吉田社長のためじゃなく、二人のためによ?だって、今逝っちゃったら、体もたないだろうから。」
私「ハァハァハァ……そうなの……ね。あ……でも確かに。」
梢「さ、一緒にお風呂行こ。」
そう言うと、梢さんは白のロングスカートと緑のタートルネックを脱いだ。
梢さんは、紫色のブラジャーにTバックを履いていた。
やっぱり、この人も、見かけと違って、下着姿になると、とたんに艶やかな雰囲気になる。
私は、ショーツとセーター、キャミソールを脱ぎながらも、梢さんに見とれていると、視線に気付いた梢さんは、笑いながら
梢「Yさんみたいに、女らしい体型じゃないでしょ。恥ずかしいからあんまり見ないで(笑)」
と言った。
私「そんなことないって。」
確かにそんなことはない。
胸は私の方が大きいかもしれないが、しっかりと形の整った胸だし、腰回りにもくびれがある。
小柄な女性は体重の増減で大きな影響を受けるのに、梢さんは太っているわけでもなく、かと言って、痩せすぎているわけでもない、綺麗なボディーラインを維持しているから、より綺麗に見える。
そして、顔も童顔だから、下手すると私よりも若く見える。
妖艶さ、と言う意味では遥香さんの方が全然上かもしれないが、クラスで一番モテるタイプな人だ。
女の私からすると、嫉妬してしまうくらいに。
梢さんら、私を見ながら
梢「Yさんの下着って、社長の言う通り本当に女性らしい、というか男遊びなんてしない下着よね。清楚さが際立ってるから、見た目通りな印象。」
私「うーん。そうなのかなぁ。地味すぎる?」
Tバックを持っていない訳ではない。
だが、それを最後に履いたのは、大和さんとハプニングバーに行った日以来だ。
そして、少なくとも吉田社長の前でそういう下着を着るつもりはない。
私の中では、そういう勝負下着と呼ばれる部類のものは、本当に好きな男性とする時にしか履かないものだと思っている。
梢「そんなことない。言ったように女性らしい下着だから、Yさんみたいな人が着ると、より男心をくすぐるの。」
私「そうなのかなぁ。」
梢さんは下着を脱ぎ、産まれたままの姿になると
梢「さ、とっとと入っちゃお。じゃないと、あの人うるさいから(笑)」
と言った。
私「あ、うん(笑)」
私もそう答えてブラジャーを外し、デニムスカートを脱いで裸になり、梢さんと一緒に浴室へと向かった。
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