梢さんは、車を市内の高速インターチェンジ近くにあるホテルへ走らせた。
車から降りて、三人でフロントに入る。
10時のチェックアウト時間を過ぎており、月曜日ということもあり、どの部屋も空いている。
吉田「一番高い部屋にしたまえ。金ならいくらでもあるんだからね。」
梢さんは、一番高いスイートルームの部屋を選択した。
部屋での自動精算のため、受付はない。
部屋へ入ると、中はすごく広くて綺麗な部屋だった。
吉田「さて。寒かったことだし、まずは熱い風呂にでも入ろうか。梢君、泡の出る風呂にしてくれ。」
吉田社長がそう言うと、梢さんは白の厚手のジャケットをソファーに脱いで浴室に入り、浴槽にお湯を貯め始めた。
吉田社長は、ホテルのインフォメーションを読み始めた。
梢「思いの外浴槽大きいんで、時間かかりそう。」
梢さんは浴室から出ながらそう言うと、吉田社長はインフォメーションをテーブルに置いて、代わりにテレビのリモコンを手にした。
吉田「今日はこんなプレイが良くてね。」
そう言って吉田社長はテレビのチャンネルを切り替えていくと、70インチの大きなテレビの画面一杯にアダルトビデオが写し出された。
画面では、二人の女性が絡み合っていた。
私は画面を注視出来ず顔を俯かせる。
吉田「レズ専門チャンネルだよ。金曜日の様子を見ていて、君達、いや、特にY君。君にはレズの性的趣向が潜在的に強い傾向がある。」
私は恥ずかしさのあまり、否定出来なかった。
吉田社長の指摘は当たっていたからだ。
勿論、夫や大和さんとのセックスは嫌ではないし、夫とのセックスは前よりも増えている。
だが…………
私は去年、遥香さんとして以来、あの時のことを何度も何度もおかずにしてオナニーをしていた。
いや、正確には遥香さんだけではない。
それこそ、幼稚園のママ友すらも、おかずにしたことはある。
今、ここにいる梢さんも、ご主人と夫が知り合いということを知ってから、少し意識するようになってしまい、運動会以来、おかずにしたこともあった。
でも、それは私の心の奥底に秘めていたことであって、夫は知る由もない。
それを吉田社長に見抜かれた。
その指摘の恥ずかしさは、私には耐え難い屈辱であり、私の中の女の性を解放する手助けにもなった。
梢さんは黙ってテレビ画面を見ていた。
吉田「さて、そろそろお湯はたまったころだろう。君達も一緒に入るぞ。」
そう言って吉田社長は、ソファーから立ち上がった。
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