私は家に帰るとすぐに洗濯物を干した。
社長がこちらに来るのは10時半。
子供のバスは3時半に家に着く。
そこから逆算して、やっておきたい家事を考えて、私は冷凍しておいた豚肉を解凍して、野菜を切って冷蔵庫で冷やしておく。
とりあえずリビングだけ掃除機を簡単にかけると、時間はもう10時半近い。
私「ヤバッ。押しぎみだ。」
私は主寝室に入り着替えを始めた。
私「ったく。あのスケベじじいめ。いきなり来るなんて、主婦だって暇じゃないのよ。なめてんのか。」
つい口が悪くなる。
私はとりあえず、ワイドパンツを脱いで黒のタイツとデニムのミニスカートを履いた。
上は黄色のニットセーターを着ていたので、とりあえずこれでいいだろう。
私「冬にするような格好じゃないよなぁ。」
とりあえず、上にロングコートを羽織ればミニスカートも見えないから大丈夫かな、と思いつつ、予備のショーツを用意してからスマホを見ると、5分前に梢さんからLINEが入っていた。
梢「社長から10:37に駅に到着すると連絡ありました。やはりYさんの家に行ってYさんを迎えに行けと言って聞かない(×_×)」
私はため息をついて返信する。
私「こちらは大丈夫。ただ、家は無理(>_<)」
すぐに返信が入る。
梢「先に家の外に出て、私の車が見えたら社長降りる前に乗っちゃって(^_^;)」
私「それなら、うちの近くのセブンに来てもらえませんか?あそこ駐車場広いし。」
梢「あ、大通り沿いのセブン?分かった!今、社長から駅に着いたと連絡あり。セブン着いたら連絡するね!」
私「分かりました('ー')/」
まだ10分くらいは余裕がありそうだったので、ショーツとライナーをピンクの巾着袋の中にしまいバッグへ放り込むと、浴室に向かいお風呂掃除を手早く終わらせ、冬に外に出る時のルーティン作業と課している、リップクリームとハンドクリームを塗ってロングコートを羽織り家を出た。
近所のコンビニに着いてお茶を買っていると梢さんから到着LINEが入る。
駐車場を見ると梢さんのミニバンが見えたので小走りでミニバンに近寄り助手席に乗る。
後ろには吉田社長が乗っており、私が乗り込むと声をかけてきた。
吉田「おはよう。突然だけど悪いね。」
私「社長おはようございます。せめて前日に来ると教えて戴けるてありがたいです。」
梢「ね?社長。主婦だって色々あるんですよ?」
吉田「ははは(笑)すまないね。今度からはそうするよ。で、早速だが、ホテルへ行こうじゃないか。」
梢「はぁ。もう、社長はすぐそれ。」
梢さんは呆れた口調で話すと車を発進させ、郊外へ向けて車を走らせた。
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