日曜日は私は会社に出勤すると、各ユニットの作業が終了したとの報告書がデスクに置かれていた。
助かった。
思っていたよりも早く作業は終了したようだ。
このペースならば今週中にはI社に新システムを導入出来そうだ。
私は、早速出来上がったシステムのテスト作業に入った。
ここからは、私の仕事だ。
私は夕方まで作業をした後、自宅へと帰宅する。
自宅に帰宅し、私はすぐに高橋さんと打ち合わせのために出掛ける旨を妻に伝えると、昨日コピーしたDVDを持って、約束のファミレスに向かう。
私「こちらが録画したデータです。」
高橋「ありがとうございます。」
私「何卒奥さんにはばれないようにお願いします。」
高橋「もちろんですよ。」
私「多分、中を見たら衝撃を受けてしまうかもしれませんが…」
高橋「覚悟はしています。正直、私も妻がどれだけ頑張ってくれているか知らなかったので……。一度は見るべきだと思っていました。でも、Kさんは大丈夫ですか?私が見ても。」
私「当然です。私も高橋さんの奥さんを見てしまってますから。」
高橋「それもそうか(笑)何だか私達もおかしな関係ですね。」
私「そうかもしれませんね。あ、それより仕事の話で申し訳ないんですが、今週中にはそちらに新システムの引き渡しが出来そうです。」
高橋「本当ですか。良かった。Kさんには、本当に色々と申し訳ないことを…。」
高橋さんは、俯きながら若干涙声になっていた。
私「高橋さん。高橋さんも、ずっと辛い立場だったんですね。何故あんな社長の下についてるんですか?」
高橋「以前、お話しましたよね?社長とトラブルを起こしてとんでもない損害を請求された夫婦の話。実は……それ、私達のことなんです。」
私「そんな……。」
高橋「あの時、私は妻を社長に差し出し、私は仕事をたたんで、I社に入社したんですよ。当然、サラリーマンなんて未経験な私は自営時代の知識を生かして経理の担当になりました。最初は風当たりが強かったんですが、妻が社長と寝ることで、私は社長の庇護を受けて何とか今の地位につけたんです。」
私「そうなんですね……。」
高橋「実は、まりんも吉田社長と会ってから出来た娘なんです。だから、妻には怖くて言えませんが、もしかしたらあの子は………。」
私は言葉を発することが出来なかった。
想像以上に高橋さんは悲惨な目にあっているようだ。
その日は10時近くまで、高橋さんと今後について打ち合わせをした。
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