『涼ちゃん?涼ちゃんって、女の人の経験とかない?』
テーブルを拭きながら、さりげなくそう聞いてきたおばさんにうまく返事が出来ません。変な空気がある中、やっと答えたのは、『ん?』でした。
しかし、そんな返事にもおばさんは、『おばさんとしてみるんな?恥ずかしいやろうけど。』と言ってきたのです。
きっと赤面していたと思います。身体が妙に熱くなっていましたから。緊張は頂点に達していたようです。
それでも、返事はいつもの『ん?』ではなく、『いいんですかぁ~?』と明るくしていました。
『いいよぉ~。おばさんでいいんなら、いいよぉ~。やってみよう。』、そう答えたおばさんは動きがテキパキとしは始めます。
拭き掃除をやめると、一度足早にキッチンへと戻りました。すくに聞こえて来たのはスリッパの音。現れると、『お風呂とか入ってる?』と聞いてきます。
『まだ入ってない。』と答えると、『じゃあ、入れようか。』と言って、おばさんはお風呂場へと向かうのでした。
お風呂場からはお湯の注がれる音。廊下を歩くおばさんのスリッパの音も聞こえますが、リビングには戻っては来ません。
待たされる僕は、そこで当たり前のことに恐怖するのです。
『俺、おばさんに自分の裸を見られるんだ。』
『俺、おばさんの裸を見ることになるんだ。』
『アソコ、大きくなったら、どうしよう。』
まるで子供が考えそうなレベルの悩み。それでも、女性を知らない僕は、そんな幼稚な心配ばかりをしてしまっていたのでした。
『お風呂入ろうかぁ~。』
15分ぶりに現れたおばさんは、そう言って来ました。いつの間にか覚悟を決めてしまっていたのか、僕は素直に『うん!』と答えます。
おばさんは僕が近づいてくるのを待ち、そして『こっち。』と言って風呂場へと連れて行ってくれるのです。
階段の降り口にある扉。そこを開くと脱衣室、その奥に風呂場があるようです。しかし、小学生の時の幼い記憶とはスゴいものです。
ぼんやりとですが、覚えているのですから。
おばさんは洗濯機の上にバスタオルを置くと、着ていた自分の普段着に手を掛けます。ボタンはすぐに弛み、首から服を抜き取ってしまうのでした。
色黒の肌、そしてその胸にはベージュのブラジャー。女性ならば、それは当たり前の姿かも知れません。
しかし、僕にはそうは見えませんでした。母のソレとはかなり違っていたからです。
そのベージュのブラジャーは大きく、隠れている乳房もそれにしっかりと包まれています。おばさんの胸は大きいのです。
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