亜希先輩は、俺に腕枕をされて眠っていた。
俺はなかなか寝付けなかった。
色々な事を考えてしまった。くだらない思いが頭の中をグルグル駆け巡っていた。
俺は美沙ちゃん、真美先輩、真美先輩の母親、亜希先輩…の事を思い出していた。
美沙ちゃんは、「進学するまでの我慢ですからね。」と言ったきり、連絡はなかった。
真美先輩も、彼氏が出来てから俺には連絡がなかった。
真美先輩の母親には何度か電話したが、出てくれなかった。
亜希先輩にも、今さっきフラれた。
俺は最後に恵子さんを思い出していた。
俺の童貞を奪った恵子さん。
いつも一緒にいてくれる恵子さん。
美沙ちゃんと別れた時も慰めてくれたのは恵子さんだった。
「恵子さんに会いたいな」って思ったら涙が出てきた。
静かに泣いた後、俺は亜希先輩を抱きしめて眠った。
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