俺は「もしかして…好きな人がいるとか?」と聞いた。
亜希先輩はちょっと黙った後「うん…やっぱりね…」と言った。
俺は「あの…もしかして…〇〇先輩ですか?」
亜希先輩は「うん…」と短く答えた。
俺は、やっぱりなと思った。
〇〇先輩ってのは、亜希先輩の元彼で、亜希先輩と付き合ってるにも関わらず、真美先輩に告白してフラれたヤツだった。
しかも〇〇にはバレていないが、真美先輩のセフレだった俺を、仲間と一緒に袋叩きにして、真美先輩に嫌われて、亜希先輩にも捨てられたヤツだった。
亜希先輩は以前に「〇〇の事はもう吹っ切れた。」と言っていたが、俺にはどことなく未練がある様に思えていた。
俺は「会ったりしてるんですか?〇〇先輩と…」と聞いた。
亜希先輩は「会ってないよ…」と言ったが、俺は本当はどうなんだか…と思った。
ちょっとした沈黙があった。
俺は、やるせない気分になってきた。
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