翔太はマリコへの性的欲求がしだいにエスカレートしていくのを抑えることができなかった。
父への罪悪感から翔太は一度は自分に禁じようとしたが、かえってオナニーの回数が増えてしまっていた。
マリコは色々なデザインのショーツをもっていたが、中学3年の男の子にはどれも刺激が強すぎる
ものだった。黒のレースは肌が透けて見えるものだったし、黒地に深紅のバラの刺繍のあるものもあった。
ヒョウ柄や、ピンク色のものもあった。英語で過激な単語がプリントされたものもあった。
翔太はこっそりと洗濯カゴの中から1枚を持ち出し、時には自分のペニスに巻き付けてオナニーをした。
これは全てマリコが悪いのだと、翔太は責任転嫁をする気持ちになっていた。マリコが家に来るまでは
退屈だが平穏無事な日々だった。それがマリコが来てからずっとよこしまな欲望に翔太は苦しまされていたのだった。
欲望を果たすことでしか人は欲望から自由になれない。マリコのショーツに精液をかけると、
翔太はマリコを犯したような感じ、マリコを自分のものにしたような錯覚にとらわれて、そのエロチックな行為を
止められなくなっていた。夏場の汗ばんだマリコのシャツを枕に被せて布団の中で抱きしめたりもした。
ある日マリコが洗濯カゴの前で自分のショーツを広げて匂いを嗅いでいる後ろ姿を見つけたとき、
翔太はマリコに気付かれたと思った。けれどもその後マリコが翔太を咎めることもなかったので、
ほっと胸を撫でおろしたのだった。もし気付いていたとしてもマリコが嫌がらなかったことになる。
翔太は家の中ですれ違う時に少しだけマリコに触れる機会が多くなっていた。
始めは露骨な触れ方ではなく、皮膚の産毛と産毛が軽く触れあう程度の接触であった。時には
ヒップとヒップがぶつかり合うこともあったが、その弾力に翔太は驚かされていた。
さらに台所で料理をしているマリコのヒップを、さりげなく触ったこともあった。
マリコは一瞬「えっ?」という表情をしたが、翔太を振り返って微笑んだように見えた。
マリコが居間のソファーで寝ている時、こっそりとスカートの中をのぞいたことがあった。
いくら寝ている時とは言えスカートを持ち上げる勇気は翔太になかったから、姿勢を低くして
足元を覗き込む程度であった。しかし、一度覗き込むと今度はそこに触れたいという欲望が
頭をもたげてくるのだった。マリコがどの程度自分を男とみているのか、翔太にはわからなかった。
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