マリコが家に来てから、翔太の性的妄想の対象はマリコになった。
マリコの入浴後に翔太が入浴することもあったので、その時はマリコの残り香の漂う浴室で
マリコの裸体を想像していた。マリコが泡立つソープを手に、細いうなじを、
柔らかい脇を、ツンと乳首が尖った乳房を、細くくびれた腰を、大きく膨らんだヒップを
洗う様子を翔太は想像して興奮した。そしていよいよその手はマリコの秘部に進み、細い指が
その奥へと入ってゆく。まだ見ぬマリコの秘部は神秘的な魔力で翔太をその奥へといざなうのだった。
普段は不機嫌な表情しかマリコに見せず、マリコとは必要最小限の会話しかしない翔太だったが、
実はマリコへの性的な衝動を隠しているだけだった。翔太はすぐにマリコの体臭が好きになった。
マリコのシャツの汗の匂いもショーツの汚れも翔太は好きになっていた。
翔太は夢の中でマリコの裸体を見たこともあった。
誰もいない夜の砂浜。暑くもなく寒くもない夢の中の風。
月明かりのもと寄せては返す波の白い稜線を見ながら、マリコと翔太は抱き合っていた。
夢の中でも海の香だけはしていた。翔太のペニスをマリコの秘部はしっかりと受け止めていた。
腰を動かすたびに快感が押し寄せてくる。そして同時に波の音も大きくなってゆく。
そして急に自分のからだだけが宙に浮かんだような気がして目が覚めるのだった。
むろん隣にマリコはいない。もの悲しい気持ちでパンツの中に手をやると夢精しているのだった。
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