(詰問)
「マリコ、聞きたいことがある。」
次の日翔太は居間にいたマリコに問いかけた。
マリコ「なーに、聞きたいことって・・・」
翔太「お前さ、二日前の午後、男とどこいってたんだよ!」
マリコ「そんなに怒ったように言わないでよ。仕事よ、仕事!」
翔太「何の仕事だよ」
マリコ「次のビデオ撮影の・・・・・」
翔太「Z企画に聞いたけどそんな話はしてないって言ってたぜ!」
マリコ「岡島さんの知り合いの会社の・・・・」
翔太「岡島? あのAV男優と会ってたのか!」
マリコ「だから何でもないって! もともと翔太が最初に始めたことだからね!」
そういうとマリコは怒って家から出て行ってしまった。
翔太は行き場のない怒りに足元のごみ箱を思いっきり蹴とばした。
(ビッチ女の本領発揮だな)という山本のことばが
翔太の頭のなかでグルグルと回って聞こえていた。
夕方マリコは出来合いの惣菜を買って帰ってきた。
翔太とは一言も口をきかず不機嫌だった。父親の健二は
そんな雰囲気もまったく察せないようで、一人ビールを飲み
一人ニュースの解説を無口な家族にしゃべり続けていた。
翔太は翌日学校を腹痛を口実に休んでマリコを尾行することにした。
駅のトイレで私服に着替え、コインロッカーに通学バッグと制服を預けた。
家の近くで見張っていると、昼過ぎに案の定マリコはおしゃれ着に化粧を厚くして
家を出たのだった。電車に乗り、ある駅で降りると、そこから少し歩いたアパートに入っていった。
2階の一番奥の部屋の前に立ちチャイムを鳴らすと、中から岡島が出てきてマリコを部屋に入れた。
時間を置いて翔太は家の前に立つと、音をたてぬようにそっとドアのノブを回した。
かけ忘れたのかドアにカギはかかっていなかった。玄関にマリコの白いハイヒールが揃えて
脱いであった。奥の部屋からマリコと岡島の話声がしていた。
翔太は靴を脱ぐと足音を忍ばせてそっと部屋の入り口に近づいていった。
マリコ「ウウウウッ・・・・岡島さん、すごい・・・」
岡島「水分はたくさん摂ったかい。じゃ、始めるよ」
マリコ「ふああああああああー」
マリコが大声で絶叫しはじめた。翔太が部屋の入り口から片目だけ出すと
部屋の奥のソファーの前にペット用のシートが敷かれ、その前で脚を拡げて
腰掛けた全裸のマリコの股間を、横の岡島が高速に手マンしているのだった。
マリコが絶叫しのけぞった瞬間股間から液体が噴水のように噴き出してきたのだった。
ガクガクと痙攣してマリコは逝ったようだった。ペット用シートは
そのためのものだったのだ。
マリコ「すごい、生まれて初めて・・・自分がこんなになるなんて・・・気持ちいい」
岡島「じゃ、次は俺のを元気にしてくれ・・・」
マリコはソファーに座った岡島の股間に顔を近づけた。
やがてチュパチュパと岡島の肉棒をフェラする音が聞こえてきた。
岡島「おお、マリコさんはフェラが上手だなー。プロ顔負けだ・・・・ううん・・気持ちいい」
岡島はマリコを抱き上げて対面騎乗位にしてピストンを始めた。すぐにマリコは
長い髪を振り乱して喘ぎはじめた。
マリコ「すごい・・・いいとこあたるよ・・・アアン、また逝っちゃうよーあああああ」
軽く逝くと今度は背面騎乗位になった。岡島のペニスで串刺しにされ、翔太の方を向いて
岡島の膝に座っているのだ。激しく下から突き上げられ、肉棒が出入りする挿入部が
翔太には丸見えだった。次にソファーに寝かされ正常位でマリコは挿入された。
マリコ「これもいいよー岡島さんステキだわー・・・ううううううう・・・・奥まではいってるよ・・」
岡島「撮影のときは浅く入れてたからな・・・こっちの方がいいだろう・・・」
マリコ「いい・・・いいよー・・ふぁあああああ・・すごいー・・・・」
岡島「マリコさん、俺と一緒に住まないか・・・旦那と別れて・・・・・」
マリコ「・・あああああ・・・気持ちいい・・・でも翔太が・・・・・」
岡島「あの男の子かい・・・・君をセックスのおもちゃだと思ってる、あの子か・・・
早くあの家を出た方がいい・・俺が君を幸せにするから・・・・俺のものになってくれ・・・」
岡島のピストンが早くなった。マリコも岡島も汗だくだった。
岡島がマリコの名を連呼し始めた。
「マリコ!・・マリコ!・・マリコ!・・ああああああああああイクッ・・」
岡島がからだを押し付けてマリコの中で果てたのだった。
岡島「マリコさん・・・気持ちよかったよ・・・最高だった・・俺と一緒になってくれるね」
マリコ「岡島さん、嬉しい!プロポーズね!」
それを聞いて、たまらず翔太が飛び出した。
「だめだ!やめて!マリコ! 」
岡島「な、何だね君は。ひとの家に勝手に上り込んで・・・・覗き見してたのか!」
翔太「だめだよ、マリコ・・・そんな男のところへ行っちゃ・・・・」
マリコ「翔太・・・・もう手遅れなの・・・」
翔太「手遅れって・・何だよ・・・」
翔太は崩れるように跪いて床に両手をついた。
マリコ「あなた、私をセックスの道具にしかしてなかったじゃないの。友達に回して・・・
そりゃ、私も少しは楽しんだけどさ・・・でもAV女優になれだなんて・・
ううん、でもよかったの。私、岡島さんみたいなステキなひとに会えたから・・
岡島さんといると愛されてるて実感できるの・・・だから翔太とは・・・・」
翔太は涙を流してながら苦しげに言った。
「だから何だよ・・・俺の本当のママになるんだろ・・・お母さんて心から
俺に呼ばれたいて言ってたじゃないか・・・・また俺を捨てるのか・・・
4年前に俺の母親が俺を捨てて男と出て行ったみたいに・・・・マリコさん・・
行かないで・・・俺と親父が絶対幸せにするから・・・・行かないで・・・」
マリコ「翔太・・・本当なの、そのことば・・・」
床に両手を突き両目から床に大粒の涙をポタポタと落としながら、翔太が絞り出すように言った。
「うっ、ほんとうですーう、うううううっ」
マリコ「翔太、わかった、わかったからもう泣かないで・・・・岡島さん・・・
私やっぱり家に帰ります。翔太の家が私の家です。ごめんなさい 」
岡島「マリコさんも哀れだな・・本当にいいのかい、それで・・
翔太君、男として聞くが本気なんだろうな!」
翔太「もうマリコをだれにも触れさせません・・・俺と親父で守ります。」
岡島「男に二言はないんだな!」
翔太「絶対にありません。」
岡島「よし。」
帰りぎわにマリコが岡島の耳元でささやいた。
「岡島さん、さすがわ名男優。名演技でしたわよ」
(夕食の団らん)
ビールを飲みながら健二はいつになく上機嫌だった。
健二「俺の若いころはなあ、からだを鍛えて勉強もできるやつがモテたんだ。」
マリコ「ビールもう一本だしましょうか?」
健二「おう出してくれ・・・いや止めとこう。そろそろ健康に気を付けないとな。」
翔太「母さん、今日の肉じゃが、すごくおいしいよ。」
健二とマリコが驚いて顔を見合わせた。
健二「今、母さんて言ったか?」
マリコ「そーお、よかった。翔太に喜んでもらって」
マリコは涙ぐんで目頭を押さえていた。
大鉢に盛られた肉じゃがが暖かい湯気をゆらゆらと立ち上らせていた。
(おわり)
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