(覗き見)
その日の夜だった。
翔太は足音を忍ばせて階段を下り、息を殺してマリコと健二の寝室に近づいた。
寝室に近づくにつれてマリコの喘ぎ声が聞こえてきた。最初は虫の音のような
かすかな音だったが、寝室の入り口に立った時にはそれは紛れもない成熟した女の
性の歓びの声だった。マリコは昼間に翔太と交わした約束通り、入り口のドアを
少しだけ開けておいてくれた。その隙間から中を覗くと、翔太の目に父親の健二が
マリコの両足首を持って左右に拡げ、マリコの女陰に肉棒を突き刺して腰を
大きく前後させている姿が飛び込んできた。天井の常夜灯のほのかな灯りに照らされて
40前の男と28の女が絡み合っていた。やがて健二はマリコのからだに覆いかぶさると
マリコの片手を上に挙げさせて、開いた腋の下をべろべろと舐め始めた。
その姿はまるで甘い蜜を舐める卑しい獣の姿ように翔太の眼には映った。
年齢がいくにつれセックスは厭らしくなるのだろうか、
それとも大人のセックスとはそういうものなのだろうか、
14歳の少年の翔太にはわからなかった。
健二の黒々とした男根は、マリコのやや白濁したマン汁が周りにべっとりと付いていた。
健二が腰を上下に動かす度に、それが出たり入ったりする様が暗がりの中でも見えていた。
ベッドのきしむ音に粘膜の擦れ合う音が重なっていた。
マリコが求めるように口を開き、健二が応じるように舌を絡めた。
マリコは翔太がドアの隙間から覗き見していることを知っているはずだが、
快楽にどっぷり浸かっている様子だった。
「俺専用の肉便器になるのじゃなかったのかよ・・・」
抱かれる許可を与えたのは翔太だったが、露骨に父親の肉棒に感じている様をみると、
悲しさとも虚しさとも言えない、何かやりきれない気持ちになるのだった。
感じているときの癖なのか、マリコは喘ぎながら両足の指を強く内側に曲げていた。
体位を変えてマリコが上になった。健二の腰に跨り騎乗位で腰を動かした。
丸い大きなヒップが健二の黒い肉棒を飲み込んだまま上下に揺れた。
その下に健二の陰嚢が何かの果物のように見えていた。
マリコが髪を振り乱し声を上げてのけぞった。
今すぐにでも部屋に飛び込んで行為を止めさせたい衝動を翔太は必死にこらえていた。
マリコが健二に跨ったまま後ろ向きになった。そのとき翔太とマリコの目が合った。
汗ばんだマリコの額には前髪が張り付いていた。それを手で掻き揚げてマリコは
翔太にニッコリとほほえんだ。それは
「どう? 翔太、見て・・・興奮する?」
とでも言っているように見えた、再びマリコが健二の上で腰を動かし始めた。
下から健二も腰をリズミカルに突き上げていた。
マリコの声が一段と激しくなった。
肉と肉が激しくぶつかり合った。
健二が我慢の限界にきたようだった。
「うううっ!」
と低いうなり声をあげて腰を震わせた。
翔太にはマリコの中で父親が逝ったのがわかった。
マリコの膣の中で精液を次々に出しているのだろう。
翔太は得体の知れない感情がこみ上げてくるのを感じていた。
マリコが腰を浮かせた。柔らかくなった健二のペニスが抜け落ちた。
ダラダラとマリコの女陰から健二の精液がしたたり落ちた。
翔太は後ずさりして自分の部屋に戻った。
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