(夜這い)
真夜中の2時過ぎだった。
翔太がこっそりとベッドに寝ていたマリコの布団の中に潜り込んできた。
健二はマリコの反対側に背中を向けて爆睡していた。
その日健二の帰宅が遅かったのは、同僚と飲み歩いていたせいだったから、
少々のことでは健二は目覚めないと翔太は考えていた。だがマリコは驚いて
「ちょっと、翔太、何考えてんのよ、パパに気付かれたらどうすんのよ。」
と翔太をたしなめるように小声で囁いた。だが翔太はマリコの言う事を聞かなかった。
「大丈夫さ、寝てるから、酔ってたから起きないよ」
そう言うとマリコを健二の方に向かせ、布団の中でマリコのパジャマのズボン
とショーツを下すと、横向きに寝たマリコの背後から挿入してきたのだった。
だがマリコの準備ができていないためにうまく挿入できなかった。
そこで翔太は前に伸ばした手でマリコの乳首とクリを交互に触り、
マリコのうなじにキスを続けた。マリコは振り向いて翔太と舌をからめた。
じわっとマリコの女陰が濡れてきたのを翔太は指先で確かめた。
翔太が挿入しようとすると、マリコはヒップを突き出してそれを助けたので
今度は難なく挿入できた。健二が眠っていることを確認しながら翔太はゆっくりと
腰を動かした。硬めのマットのベッドだったがどうしても揺れが健二に伝わってしまう
から、あまり激しい動きはできなかった。
「私が上になる」
マリコはそういうと布団を被ったまま翔太の上になり、翔太のペニスを手で挿入させて、
全身を密着させて前後にからだを動かした。夜間は肌寒いことも多い季節だったが、
布団を被ってからだを密着させ動かすのだから、すぐに布団の中が暑くなって二人は
汗が出始めた。それでも性の興奮と快感が、暑さのもたらす不快に勝っていたから、
二人は動きを止めなかった。二人が離れる方法は「逝く」以外にはなかった。
突然隣に寝ていた健二がウーンとうなってからだを動かし仰向けになった。
咄嗟にマリコが翔太と健二の間に入り込み翔太を隠し、翔太は布団を頭から被った。
十秒か二十秒の間、様子をうかがって健二が熟睡していることを確認すると、
再びマリコが上になって先ほどと同じようにからだを揺すった。
汗だくになり二人ともベッドの横に衣類を脱ぎ捨てた。だが、布団を被ってなければ
万一健二が目覚めた場合に隠れる場所がなくなるから、布団は汗が止まなくても
被らないわけにはいかなかった。汗に濡れたからだ同志がぬるぬると擦れ合い、
それに伴ってギンギンに勃起したペニスと充血し弾力を増した膣壁が
粘液の潤滑を助けに擦れ合っていた。翔太が上になった。
翔太は頭から布団を被っていたから額の汗がマリコ胸に落ちた。
マリコは布団から頭を出し、翔太の動きに合わせて荒い息をしていた。
声を出すこともできず、両目を閉じて口を開き、赤い顔になっていた。
小刻みに逝っているのか、のけ反ったり首を振ったりした。
布団が今までとは違う動きで力強く数回動いて、ようやく動きが止まった。
布団から出た翔太は熱病にかかったような顔つきだった。
マリコが小声で「シーツが濡れてるからバスタオル取って来て。」というと
翔太は言われた通りそれを取って来てマリコに渡した。汗と体液で濡れたシーツ
の上に敷いておくためだった。
翌日翔太は学校に行ったのだが、シャワーも浴びずに登校したことを後悔した。
からだにマリコの体液の匂いが染みついて、勘の鋭いクラスの女子に気づかれることを
恐れたのだった。
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