だが、私の頭の中には彼女のことが忘れられなかった。これから早織と関係を持とうと思っても身体がどうしても拒否してしまう。先程までは固く大きくなっていた私の身体の一部だったが、今はその姿を見るよしもなかった。それに気づいた早織は身体を起こして私の身体の一部に手を添えた。ゆっくりとそれを優しく握ると上下に動かしていった。気持ち良さは感じるものの、大きさに変化は見られず結合するのに必要な固さなど全く変化がなかった。
早織が私の身体の一部を口に含んでいった。彼女の気持ち良い口の中ですら、その変化を見せることはなかった。しばらくして、早織は諦めて私の身体の一部を口から離すとベッドから降りていった。無言のまま服を着始めると、目には薄っすらと涙が溢れていた。
「ごめん。無理矢理迫ったのがダメだったみたいね。」
「ごめん。早織は十分魅力的なのだが、私の精神がやはり病んでいるのだと思う。」
「奥さんとの仲が早く良くなるといいね。」
早織は一人で部屋を出ていった。私はそれを黙って見ているしか出来なかった。
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