「さっき電車の中で高木さんに持たれたの気づきませんでしたよね?」
「もしかして、電車が揺れた時にもたれかかってきたのは早織だったのか?」
「うん、そうですよ。声をかけようかなって思ってたんですけど、なんだか高木さん、難しそうな顔をして立っていたから声をかけない方がいいのかなぁって思ってたの。でも、結局心配で声をかけたんですけどね。」
それで私は合点がいった。本来他人と身体が触れ合うとそれだけで蕁麻疹のようなものが身体に出来るのであった。だが、その時は蕁麻疹が出来るどころか膨よかな身体の感触に喜びも少し抱いていた。
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